女子バスケ部長を妊娠させる。-12
唇を奪われた事は亜希子の気持ちをどん底に追いやった。少女にとって唇を奪われたショックは大きい。好きな人にしか触れてはいけない唇を奪われた亜希子は意識があってないような状態で憔悴しきる。何度も体位を変えられバックの時に一回イッてしまったような気がする。したこともないような体勢で体を突かれていたような気がする。膣の中で快感に浸り満足そうな声を聞いたような気がする。
「まぁ3年間バスケを頑張ったご褒美だけはちゃんとあげるからな?」
立ち去る田口がそう言ったような気がする。それからしばらく3年間バスケで流した汗がしみついている床にグッタリしていたような気がする。亜希子は体育館の天井を見つめ抜け殻のような心で倒れていた。
無意識に状態を起こす。全身に残るけだるさと下半身の不快感に、レイプされたのは現実の事なんだと自覚する。フラッと立ち上がった亜希子。内股に伝う自分の物ではない体液に気付く。何となくそれを指ですくい目の前に寄せる。
「い、い…嫌ぁぁ!!」
誰もいない、電気もついていない体育館に亜希子の悲鳴が悲しく響く。
翌日の練習、全く気持ちが入らない亜希子に、今まで同じような状態だったチームメイトが、まるで人が変わったかのように練習に打ち込む姿があった。彼女達にはっぱをかけられ亜希子は何とか気持ちを奮い立たせて練習に励む。
大会がやってきた。未だ決勝進出を果たした事がない亜希子達だが、相手選手の動きが悪い偶然が重なり決勝に進む。決勝の相手も動きが悪かった。何かの痛みに耐えているような姿に、亜希子はある男の顔が浮かんだ。
(まさか…出場校のバスケ部の女の子全員…!?)
これがご褒美かと思うと亜希子はますます田口が怖くなった。結局初の優勝を勝ち取った女子バスケ部だった。
レイプされた事を何が何でも隠したい亜希子は散々悩んだ末、ある日の昼休みに彼氏を屋上に呼び出して言った。
「中田君…できちゃったの…」
と。