〈三匹の牝豚〉-20
『なんじゃ?随分と静かにイキおったのう?』
『だってまだ若いんだもの。思わず漏れちゃったのかもねえ?』
架純の秘穴から精液が溢れるのを確認すると、タムルはチェーンブロックを操作して大翔を吊り上げ、二人を完全に引き離した。
天井から見下ろした架純は、放心状態で動かず、下腹部を引き攣らせながら大翔の精液を垂れ流していた。
『大翔君の精子がいっぱい……ウフフ……元カレの子供の方が、私のより嬉しいのかしら?』
タムルは架純の下腹部を摩り、静かに頬を当てた。
この中には、間違いなく大翔の精液が充満している。
膣内射精された女性が思う事は、妊娠するか否か、だけだろう。
『直ぐに判るといいのにねえ?このままじゃ、どっちの子供か判らなくなっちゃうわ?』
「!!!!」
タムルの台詞に戦慄したのは架純だけではない……大翔も瑠璃子も、そして麻里子も……これからタムルが姦し、子宮は二人の精液で入り乱れる事になる……その事をタムルは告げたのだ……架純の身体はとり憑かれたようにガクガクと震え、頭部は再び落ち着きを失った……。
「おあぁッ!!おあッ!!ああぁぁ!!!」
振り乱す泣き顔……その瞳は瑠璃子を捉えている様子は無い……ずっと恐れていた変質者からの膣内射精が、目の前に突き付けられた……大翔の眼下で引きずり出されてしまった牝の本性に、いよいよ牡の欲望が噛み付いていく……。
『ウフフフ……大翔君の精液が垂れてきてるわ……大嫌いな元カレの精子と、貴女の卵子がくっついたかしらねえ?』
「は…はがッ!!あッ!!ああッ!!」
タムルは架純に自身の肉棒を見せ付け、開かれた太股を抱えた……架純の瞳に映るのは、エラの鋭く張り出した、グニャリと反り返った肉棒……それは大翔のとは比較にならぬ、牡野獣だけが持ちうる凶器だった……。
『……瑠璃子さん、貴女はそこで見てなさい……あと、麻里子お姉さんもねえ?ウフッ…ウフフ……』
これまでの経緯を、タムルは専務から全て聞いていた。
姉を裏切った男に騙され、身体を弄ばれた挙げ句、航海の最中には架純と大翔を人質に取られ、性欲処理の奴隷にされ続けていた事を。
どこまでも弄ばれ、そして誰一人として守れなかった悔しさは、今の引き攣った表情を見れば一目瞭然。
そしてその顔は、カメラの向こうに居る麻里子も同じなのだと思うと、どうしようもなく笑みが零れてしまう。