〈三匹の牝豚〉-14
{気持ち良いんだろ?麻里子お姉さんに教えてやれよ。「セックスが大好きです」ってよぉ}
サロトに抱きしめられ、その弛んだ巨体から手足と顔しか出ていない瑠璃子に、専務は改めて淫らな台詞を強要した。
リアルタイムで姉妹に屈辱を与える為の撮影なのだ。姿の見えぬ姉に、無力で愚かな妹の姿を見せ付ける為のもの。
それは春奈に見せる記録映像とは最初から違う。
{麻里子お姉さんを騙して売り飛ばした男と…なあ?……可哀相なお姉さんが姦されて泣き叫んでる最中に、八代とイチャイチャしてチ〇ポとオマ〇コを舐めあって……}
{い、言わないで!!もう言わないでぇッ!!!}
眉も目尻も下がりきったしかめっ面は、口元までもへの字に曲げて、ボロボロと涙を零していた。
麻里子の想いを踏みにじった八代との関係は、一生掛かっても拭えない汚点として残るだろう。
裏切られたと知った時の絶望感は、きっと麻里子の方が強かっただろうと瑠璃子は思っていた。
これ以上、妹達を危険な目に遭わせたくない。
だからこそ麻里子は、瑠璃子や春奈と離れて一人で行動し、絶対的な信頼のおける八代に協力を求めたのだ。
たった一人で戦い、敗れ、異国の地で弄ばれ続けた姉が、今の自分をどんな思いで観ているのか……首輪を着けられて性家畜のようにされ、快感など微塵も無くても身体は媚態を晒してしまう……どれもこれも、麻里子の望まぬ現実であり、悪に屈した刑事の醜態そのものだ……。
「嫌……もう嫌……」
モニターの中のサロトは、瑠璃子の身体に抱き着いたまま、クネクネと腰を動かして蠢いていた。
カメラが重なる二人の股間を覗き込むと、サロトの肉棒は瑠璃子の秘肉をグリグリと捏ねくり、侵入するべき穴を探っている。
瑠璃子の怯えたような吐息は、サロトの“まさぐり”を感じ、恐怖している事の表れ……綺麗な肉花は手招きするように咲き誇り、その湯気でも立ち上りそうな放熱で、涎を垂らした亀頭を誘う……瑠璃子の歓迎を肉棒は感じとり、目でも付いているかのように秘穴を探り当て、いつの間にか濡れてしまっていた子宮の入り口に一気に潜っていった。
{ん"あ"あ"ぁ"ぁ"ッ!!!}
「い……嫌あぁぁぁぁッ!!!」
遂に二人は一つとなった……美津紀に続き、瑠璃子までも、その汚らしい毒牙に掛かってしまった……カメラが二人の結合部を接写すると、瑠璃子の秘穴は押し出されるように牝汁を噴き出し、はしたない姿を姉へと晒した。
{い"…ぎぎ……せ…セックス…大好…き……}
「ッ!!!」
専務が瑠璃子の顔の傍にしゃがみ込み、顔面に纏わり付く髪を優しく掻き上げながら、ヒソヒソと囁いているのが映った……専務のねちっこさは、散々麻里子も経験してきたが、それが妹に向けられている今を思い知らされると、晴らしようのない怒りと哀しみに、胸が張り裂けそうになっていた。