〈三匹の牝豚〉-11
{サロト様は肛門を舐めて欲しいそうだ……早く舐めてさしあげろ……}
(ッ!!!!)
専務の台詞に、瑠璃子も麻里子も戦慄し、絶望を滲ませた表情のまま固まってしまった……性器への奉仕なら理解も出来ようが、汚物をヒリ出す汚穴を舐めるなどとは……?
{麻里子お姉さんが見てる前で、この男のケツ穴を舐めろ……ここで辞めたら、機嫌を損ねて……クックック……}
(…ッ!!!!)
専務の囁きは麻里子には聞こえない……だが、カメラに哀しい視線を真っ直ぐに送り、縋るような泣き顔をした瑠璃子を見て、麻里子は妹が撮影の意味を知ったのだと解った。
{ま、麻里子お姉さん……}
「ッ〜〜!!!!」
瑠璃子の表情を見れば、何を訴えたいのか直ぐに知れた……助けられなかった事への詫びと、叶うならば自分を助けて欲しいのだと……その様は、妹を守れなかった姉の悔恨を再び呼び覚まし、例えようのない苦しみとなって姉を責め立てた。
「もう…もうやめさせて……やめさせてえぇ!!!」
カメラが映し出すサロトの臀部……ビッシリと生えた陰毛の真ん中にドス黒い点があり、皺くちゃなソレは瑠璃子からの奉仕を待ち侘びてヒクヒクと招いている……それはサロトの醜い容姿通りの、不潔極まる穴だ……。
瑠璃子のブルブルと震える泣き顔は、サロトの尻の割れ目に埋まっていき、ついにそれは密着した……舌を動かす度に顎がカクカクと動き、それに合わせてサロトの尻肉はピクピクと悦びに跳ねた……。
「嫌あッ!!瑠璃子もうやめてぇ!!」
麻里子は瑠璃子の変態的な奉仕の姿に耐え切れず、助けに向かおうと足掻いた。身体を捩り、両脚を突っ張り、ギロチン台から頭と手首を引き抜こうと藻掻いた。
『このバカ、コレから首が抜けると思ってるらしいぜ?』
『妹が“やる気”出してんだろ?しっかり見てやれよ、ほらほら!』
「嫌あぁッ!!嫌あぁぁ!!!」
部下達は、引き抜こうとする麻里子を嘲笑いながら髪を掴み、綱引きのように反対側に引っ張り、ブンブンと上下左右に振れる尻を抱えて、弛緩しきった秘穴に指を突き刺した。
ギロチン台だけでも充分な拘束なのに、部下達の腕力までも加わったのだから、もう麻里子は身動きすら取れなくなってしまった。
前髪を毟るように掴まれ、瞼まで捲られてしまった今、せいぜい視線をモニターから逸らすのが精一杯で、どうしても瑠璃子の姿は視界からは外れはしない。