追憶タイム 後編-4
拓郎のペニスがミカの谷間を探り当てて、少しずつ中に入り始めた。
ミカは大きなため息をついた。
「い、痛くないですか?」喘ぎながら拓郎が言った。
「大丈夫。気持ちいい。とっても……」
その言葉に安心したように、拓郎はそれでもゆっくりミカの中にペニスを埋め込んだ。
二人の腰が密着した。拓郎は切なそうにミカの目を見つめた。
「ミカさん……」
「先輩……」
拓郎は腰を前後に動かし始めた。ゆっくりと、静かに、まるで赤ん坊を扱うようにそっとミカの身体をその大きな手で撫でながら。
ミカの全身が熱くなり、胸の鼓動が急速に速くなっていった。
「あ、先輩! 拓郎先輩!」
次第に拓郎の腰の動きが大きくなっていった。
「んっ、んっ、んっ……」
拓郎は額に汗しながら苦しそうな顔でその行為を続けた。
ミカの身体の奥から沸騰したものが一気に湧き上がった。
ミカは堪らず大声で叫んだ。「ああっ! 拓郎さんっ! イってっ!」
「えっ?!」拓郎は目を大きく開き、大きく身体を震わせながら絶頂を迎えたミカの、快感にゆがんだ顔を見下ろした。そしてすぐにまたぎゅっと固く目をつぶって叫んだ。「よ、良美っ!」
びゅるるるっ!
「うっ! ううっ!」
拓郎の身体の奥から、激しい勢いで熱い想いが噴き上がった。
びゅくっ! びゅくびゅくっ! びゅくっ!
ミカの身体にぐったりと覆い被さった拓郎の背中にはたくさんの汗の粒が光っていた。
ミカはその汗を手のひらで彼の肌に塗りつけた。
拓郎の息はなかなか収まらなかった。
やがてミカの中で力を使い果たした拓郎のペニスは、ぬるりと彼女の秘部から抜け落ちた。
「ミカさん、ごめんなさい……」腕をつっぱり、ミカを見つめる拓郎の瞳には涙がいっぱいになっていた。
ミカは両手で拓郎の頬を包み込んだ。溜まっていた涙はこれえきれずにミカの乳房にぽたぽたと落ちた。