追憶タイム 後編-3
横になったまま、拓郎はミカの唇を柔らかく吸った。そしてそのまま背中の手を滑らせて、ミカの腰のあたりを撫でた。
はあっ……。口を離した拓郎の瞼にミカの熱く甘い息がかかった。拓郎の鼓動が速くなっていった。
「先輩……、」ミカはもう一度そう言って、今度は自分から拓郎の唇を求めた。拓郎がそれに応えるのを確認して、ミカは何度も唇を重ね直しながら、激しく拓郎の唇と舌を吸い、味わった。
いつしか二人の身体にかかっていたケットが床にずり落ち、上になった拓郎はミカの身体に覆い被さったまま固く目を閉じてミカと熱く激しいキスをし続けていた。
「ミカさん……」拓郎は上気した顔でミカを見つめた。
「来て、先輩、拓郎先輩……」
「いいんですか?」
「初めての時のように……」
拓郎はミカの背中に回した手でブラのホックを外した。そしてゆっくり彼女の腕から抜き去った。現れた二つの乳房を、拓郎は優しく両手で撫でた。
「ああ……」ミカはため息をついた。「先輩の手の感触、あの時と同じ……」
「貴女を気持ちよくさせること、あの時の僕にはできなかったですね……」
拓郎はそう言った後、ミカの右の乳首を唇で挟み込み、吸い込んで舌で転がした。
「んっ……」ミカは身体を仰け反らせた。
ミカの身体が赤く染まり始めた。
拓郎はミカのショーツに手をかけ、ゆっくりと脱がせると、その秘部に躊躇いがちに口を近づけた。
ミカの身体が小さく震え始めた。
拓郎の舌が、ミカのクリトリスを捉えた。そしてそのまま谷間の中に侵入し、ヒダを上下に舐め始めた。
「ああ、ああっ! た、拓郎先輩!」
ミカの息が荒くなっていった。
やがてミカの身体がぶるぶると大きく痙攣し、大きく喘いでいた身体が弛緩した。胸元に汗を光らせながら、ミカは潤んだ目で拓郎の頭を抱え、自分に向けた。「先輩、もう十分。とっても気持ちよかったです」
拓郎は照れたように笑った。「そう? それはよかった」
「今度は、あたしの番」
ミカは拓郎を仰向けにして身体を重ねた。彼の首筋をスタートしたミカの唇が、下腹部に到達し、ミカの手が秘部を覆っていた下着にかけられて、ゆっくりと下ろされた。
「あの時はできなかったこと……」
大きくなって脈動している拓郎のペニスを、ミカは優しく両手で包み込み、そっと先端に滲んでいた透明な液を舐め取った。
「んっ……」
拓郎は小さく呻いた。
ミカはそのまま拓郎のペニスを深くくわえ込んで、口を上下に大きく動かした。
「あ、あああ、あっ、ミ、ミカさん!」
拓郎は激しく喘ぎ始めた。しかしすぐに身体を起こした。
その拍子に拓郎のものはミカの口から解放された。
ミカは拓郎を上目遣いで見た。「あたしの口でイっても良かったのに」
「もう僕は一晩に二度もイけるほど若くない」拓郎はふっと笑った。「それより、早くあなたと繋がりたい。早くあの時を思い出したい」
拓郎は焦ったように、枕元にあったプラスチックの包みを開け、中の薄いゴムを取り出して、ミカの唾液で濡れそぼっているペニスに被せた。そうしてミカを仰向けにして、その身体を押さえつけた。
「早く、思い出したい。いいですか? ミカさん」
ミカはだまってうなずいた。