王になっちゃいました-1
僕の名前は竹下雅幸。どこにでもいる中学生。
神「何を言っとる?竹下よ。お前は、王になったのだ!」
雅幸(以後『雅』)「な、なんだ?幻聴が…」
神「幻聴ではない!とりあえず昨日のことから思い出せ!」
雅「は?昨日のこと?とりあえず整理しよう。」
・昨日の朝、友人3人組が夏休みの宿題が終わらないと僕の家に来たんだ。
・宿題が終わったのが23時頃。
・夜も遅いからうちに泊まることになり、みんなで徹夜麻雀をしたんだっけ…。
・で、気が付いたらあがり続けてて…。途中で寝ちゃって…。友人たちも帰っちゃってるし。
神「寝ちゃって?そのとき伝えたはずじゃぞ!」
雅「そのとき?あっ、変なおじさんが出てきてお前は今日から王になれ…って」
神「変なおじさんとはなんだ!変なおじさんとは!ま、そういうことだ。思い出したみたいだし、そろそろわしは隠居するので任せたぞい!」
雅「お、おい!」
そして神の声は聞こえなくなった。
雅『とりあえず変なおっさん改め神が言ってたことをまとめてみなきゃな』
・神が徹夜麻雀を空から見ていて僕が上がり続けているのを見て『王』にふさわしいと思った
・王には、『絶対的な権力』がある
・王は、世界に一人しかおらず、誰からも尊敬のまなざしで見られる
・王が屑だと世界が終わるし、優秀だと繁栄する
・王は、女を喜ばせなきゃならない
雅『だったかな…こんなことありえないし、夢であることを願おう。』
ふと、雅幸がドアを見ると張り紙がしてあった。
内容は、友人たちからだった。
『雅幸様、昨日はお忙しい中ご迷惑をかけ申し訳ございませんでした。』
雅『えぇぇぇぇ・・・。ホントに王なんだ。学校は明日からだし、どうなるんだろう。』
これから雅幸の王としての生活が始まる。