嫉妬-1
「義父さんそれだけは許して、このまま行ってください」
美奈子はその指示を拒ばむのだった、その体位はいつも一郎の好む体位であり、ある意味女が男をリードする事になる。
「ここまで許してどういうう事だ・・・頼む」
義兵は美奈子の腕を取ると自分の腹上に引き上げ跨がせた。
下から見上げる美奈子の豊満な乳房と乱れ髪を手櫛で解く姿が異様に義兵を興奮させた。
やむなく美奈子は騎乗位をとった、慣れた体位であるが美奈子は羞恥を感じた、それは許されない夫の父である男がいやらしそうな目つきで見上げているのである。
美奈子はしかたなく腰を浮かせた・・・そして勃起するモノを手に取ると蜜壷に誘い込んだ。
ズズー
「おお・・・凄え・・・感じるぞ・・・」
緩やかな腰のくねりが義兵の快感を増幅させる
「何という腰使いだ」
「ぁぁ・・・・」美奈子にも、かっての快感が蘇ってくるのか目を閉じて天井に顔が向けられた。
腰使いが次第に激しくなり義兵の腹上で揺れる、乳房の揺れもそれに伴い大きくなってゆく。
「美奈子、気持ちエエぞ」
「アア・・・・あなた・・・許して」美奈子は思わず声を漏らした。
歪む顔はすでに禁断の快楽に入って我を見失い肉欲を貪り始めた様にもみえる、その影が襖に揺れている。
その時「ただいま・・・・」次郎が疲れた様子で玄関から入ったきた。
いつものふたりの姿がない事と卓袱台に残された食べ残しにいつもと違う様子を感じ取った。
まさか・・・・あの親父・・・次郎は寝室に繋がる廊下を忍ばせ、薄明かりの差す戸の隙間から微かな喘ぎ声を感じとり次郎はそーと覗き込んだ。
「アッ・・・」
父の腹上に跨り乳房を揺らす美奈子の姿が目に飛び込んだ。
義姉さん、何て姿だ・・・よりにもよって親父と・・・・次郎は激しい嫉妬に燃えたのだ
「クソ、俺の気持ちも知らないで」
気弱な次郎はその場に立ち尽くした。
「美奈子、そろそろ次郎が帰るかもしれん、今夜の事は秘密だぞ」
義兵は起き上がると再び美奈子を這い蹲らせた。
巨尻が今度は次郎に向けられた、すると義兵が背後に廻って背面から交尾を仕掛けたのである。
「アッ・・・・・」
激しい腰使いである、義兵は快楽の頂点に差し掛かった。
「イク イク イクー・・・アアー」
次郎は最後を見届けると家を抜け出した。
「夕べ遅かったの・・・先に寝てしまってごめんなさい」
美奈子は朝食に二階から降りてくる次郎に声をかけた。
「・・・・・」無言で便所に向かう次郎の姿に美奈子は昨夜の事を知られたのではないかと気がかりだった。
「次郎か、いつ帰ったんだ」
先に起きていた義兵は次郎の顔も見ないでそそくさと食事をすませると仕事場に向かった。
「どうしたの次郎さん」美奈子は不機嫌そうな次郎に尋ねた。
「何でもありません・・・」
「そう、だったらいいけど」
「義姉さん」言いかけて言葉を詰まらせた。
「何・・・・」 「いいんです・・・」
美奈子はハッとした、やはり見られたんだ。こんなうぶでな純情な義弟にしかも不貞な行為を 私は何とした事を・・・。
いつかこの償いを次郎にしなければ、美奈子は思うのであった。