「もっとイチャイチャしたい!」-3
「あれ、」
「…あ、」
二人して、硬直する。
一番大事な部分にこそ触れていないが、熱を帯びた瞳に少し乱れた服、胸に触れている手を見れば、明らかに何をしていたかは分かる。
「えと、真奈美…」
「ば、ば、馬鹿悠馬っ!ノックくらい…」
悠馬の視線が、スカートの中へと下がる。
「…濡れてる」
ぼそっとつぶやかれた一言に、真奈美の顔はみるみる真っ赤に染まる。
「真奈美?」
「ち、ちが…これは…」
慌てて隠そうとする手を取られて、そこをすっと撫でられた。
「ひゃ…」
じっと下を見られていると、悠馬の冷静な表情が羞恥心を高め、ますます体が熱くなる。
「なんか…さっきより濡れてきた」
「も、違うんだって!見ないで…っ」
ぱっと手を振り払い、真奈美は後ろを向こうとしたが…
それより早く、ぐっと足の間に入られ押し倒された。
「へ?」
いつもの彼なら絶対しない、強引な仕草。
「真奈美、」
「な、なによ」
いつものように睨みつけるが、彼は腕の力を緩めず真奈美を見下ろしてくる。
「俺気づかなかったけど…もしかして、見られるの結構好き?」
普段の温厚な様子とは違う、意地悪な表情に胸の奥がキュンと疼いた。
「なっ、そ、そんなわけ…」
「だって、さっき俺ほとんど見てただけだよ?なのに…」
「う、うるさいっ!ちょっとどいてよ、馬鹿悠馬っ」
恥ずかしさから大きな声を出し起き上がろうとするも、つん、と乳首を触られて、力が抜けてしまう。
「あんっ…」
「あれ、たってる」
「や、あ…うるさいうるさいっ、もーどいてってば!…あ、ぁんっ!」
服の上からくりくりと突起を弄ばれて、甘い声が漏れるのを抑えられない。
「ねぇ、真奈美、俺分かっちゃった」
「はぁ?なにが、」
「真奈美……いじめられるの好きでしょ?」
すぐに否定しようとしたのに、顔も体も熱くなって、その意地悪な瞳に吸い寄せられた。
無意識に、こくっ、と唾を飲み込んでしまう。