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忘れられない人
【エッセイ/詩 恋愛小説】

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忘れられない人-1

紹介から始まる恋なんて、本気にならない自信があった。

あなたみたいなモテる人が、私みたいな年下と本気で付き合うはずなんてないと思ってた。

「絶対遊びなんだ」

そう思ったから、私も本気ですきになることなんてないと思ってた。

でも付き合ってからのあなたは、私が思ってる以上に大人で…

さりげなくやさしくすることのできる人でした。

軽いと感じた印象は、私に気を使わせないための思いやりだったってことにも気付きました。

「あっちは本気じゃない」

そう思っても、会うたびにあなたに惹かれ

離れるたびに、あなたをどれだけすきか思い知らされました。


あなたよりも2年遅く生まれた私に、あなたは言ってくれました。

「俺が高校のときに同級生として出会っていても、おまえに惚れとったと思う」

そんな言葉、簡単に言えてしまうあなただから、本気だったかどうかは分からないけど

泣きそうなくらい嬉しかった。


あなたの付き合ってきたたくさんの人たちの中で

私はいちばんになれましたか?


少なくとも、私の生きてきた17年間の中で

あなたはいちばんすきになった人でした。

「愛する」ということの意味を、初めて知りました。


あなたの隣にいた日々を、忘れることができません。

あなたの住んでる町を通るたび

あなたとおなじ車を見るたび

2人でよく聴いた曲が流れるたび

2人で遊んでいた曜日が来るたび


あなたの面影を探してしまいます。

もういるはずもないのに…


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