空に風が吹くように-12
「風香....俺の子供....生んでくれ!」
俺はゆっくり挿入させていった。俺の砲身は風香の暖かい膣に包まれた。
「お兄ちゃん......」
風香が嬉しそうに下から抱きしめてきた。充分過ぎるほど高まっていた俺は数度動かしただけで限界になっていた。最後に風香の膣奥深く突き入れた途端、俺の砲身は大量の精子を放出した。体内の全てを注ぎ込んでいる錯覚に捕らわれる位だった。精子を注ぎ終えて風香の顔を見ると、風香は幸せそうな笑顔を浮かべて
「とうとう....シちゃったね私達....」
恥ずかしそうに囁いてきた。
「そうだな....」
「後悔してるの?」
「まさか....どうして?」
「浮かない顔をしているよ....」
「一瞬これからの事頭をよぎったから....」
親父達には何と言おう....俺達の関係がバレたりしないだろうか....親父達ならまだいい....家族の恥だからと秘密にしてくれるだろう....ではもし周りの人にバレたら....俺はいい何を言われても....しかし風香は....
「私は平気だよ!空弥と一緒なら!」
「えっ?」
「空弥と一緒にいられるならどんな事があっても平気だよ!」
そう言って微笑む風香が堪らなく愛しくなって
「そうだな....俺も....風香がいてくれるなら他に何もいらないよ....例え世界中の人を敵にまわしても風香と一緒にいられるならかまわないよ!」
そう囁いていた。いつの間にか"空弥"に戻っている事さえどうでも良かった。
「ゴメンね....初めてをあげられなくて....」
「えっ?」
「初めては空弥にって....決めてたんだけど....空弥が東京に行ってしまって....淋しくって....つい他の人とつき合ったしまったの....そうすれば空弥の事を忘れられるって....諦められるって....つき合っている以上拒みきれなくて....でも信じて!その人とは2回しかしてないから!クリスマスとバレンタインだけだから....それだから他に好きな人がいるんだろうってフラれたの....そんなに好きじゃなかったからショックも少なかったけど....」
「風香が初めてかどうかなんてどうでもいいよ!俺だって....」
そう言いかけた時、風香がキスしてきて俺の言葉を妨げた。
「ヤメテ....そんな話....聞きたくない....」
「どうして?」
「だって....嫉妬しちゃうから....」
「ズルいよ....風香は話したくせに....」
「じゃあ....嫉妬してくれるの?」
「当たり前だろ!」
「それなら....もっと愛して....空弥の....大きいままだよ....」
風香の言う通り....風香の中で射精した俺の砲身は一旦その力を失いかけたがすぐに力を取り戻していた。
「うん....」
俺は再び腰を動かし始めた。
「ああっ....空弥....愛してる.....」
風香は下から手を伸ばして俺を抱き寄せキスしてきた。俺は風香に応えるように舌を絡めていった。さっき出した精液と新たに風香から出てきた愛蜜が絡まったヌルヌル感が俺を快楽の世界へと誘ってくれた。
「空弥....空弥....空弥....」
譫言のように俺の名前を呼ぶ風香を抱き起こし対面座位の体位に持ち込み下から風香を突き上げた。
「あうン....」
腰を突き上げる度に嬌声をあげる風香にキスして
「そんなに声をあげていると隣に聞こえるよ!」
俺は意地悪を言ってみた。テレビを見ているとか何か音を出している時は気にならないのだが、深夜とか静かな時には隣の音が気になる事もある。実際、風香も隣で励んでいる声を聞いた事があるのでわかっているはずである。風香が妹だという事は知られてないので聞かれても問題ないとも言えるのだが......
「だぁってぇ....」
風香は甘えたような声を出した。