登校前の俺の日常-1
一階のダイニングに行くと、母親と父親が並んで座り、朝食を食べていた。
「おはよう、母さん、父さん」
俺は仲睦まじいお二方に挨拶をし台所へ向かった。
食パンを三枚オーブントースターに投げ入れ、摘まみの目盛りを「5」に合わせる。序でにコーヒー用の湯も沸かす。
・・・待つこと五分。
チンッ♪
水が沸騰した頃、軽快な音と共にパンも焼けた。
皿にパンを載せ、コーヒーを片手にダイニングへ戻ると、いつの間にか妹もそこにいた。既に制服に着替え終えている上に、シャワーも浴びてきたようで髪がしっとりと濡れていた。
「恵那、お前の分も焼いといたぞ」
「え〜? 誰に妬いたの?」
「そっちの“やく”じゃねえよ!」
「てへぺろっ☆」
何て幼い妹なんだ。胸はデカいくせに。
兄が嘆くのも何処吹く風、妹は椅子にちょこんと腰掛け、「うきうき♪」と自ら口に出しながら俺がパンにジャムを塗ってやるのを待っていた。
さっきまで兄のち●こを咥えていたなど、とてもじゃないが信じられないくらいのあどけなさだ。
ジャムを塗り終えたパンを渡すと、「ありがとう、お兄ちゃん。だ〜いすき♡」と俺に100%スマイルで笑いかけてから、はむっ、と角を咥えた。
パン食べてるだけなのに「咥える」って漢字で書くとエロい!
まあそんなことどうでも良いから、俺もさっさと食おう。
えっ? 何を食うって?
いや、勿論パンだよ。決まってるでしょ。下ネタ引きずんなよ。
一人ボケツッコミをしつつ――「何を何処にツッコムだって?」なんて言う質問は止めてね――時折コーヒーで喉を潤しながらパンを咀嚼していると、
「母さん達仕事行ってくるね。あんた達も遅刻しないようにしなさい」
両親は俺にそう告げ会社に向かった。
嫌な予感がして横目で妹を見ると、その視線を感じ取った妹はニヤ〜として近寄ってきた。
「ほは、ふんあ、ほはえ。ひほい、ひほい」
日本語にならない声を上げ妹を止めようとするが、妹は机に飛び乗ると俺がくわえていたパンの対角を同じように咥えた。
「おいおい、何やってんだよ・・・っ!」
口を離し妹を窘めようと思ったが、妹の制服の襟元から丁度胸の谷間が見えてしまった。
やや目を逸らす。
「ええ〜、残念。んん、むしゃ、ごくっ、ずずっ」
妹はさも残念そうにパンを口に捩じ込み、コーヒーで一気に飲み下した。
ああ! 俺のパンとコーヒーが・・・。
「で? 妹のおっぱいチラ見して、何がしたいのかな〜?」
うげっ!?
妹が指をくねくねと無駄にエロく動かしながら迫ってくる。
「鬼畜〜!」
必死に抗おうとする俺は、妹の何処にそんな力があるのか知らないが途轍もない力で押さえ付けられ、そして唇を奪われた。
「ん、ん・・・」
妹の舌が俺の口の中に侵入してくる。
俺も、もうどうにでもなれ、と諦め、妹に合わせて舌を動かし始めた。