ハジマリ-7
「あっ」
ふにゅり。あたしの胸がイサムの手の平に包まれた瞬間、イサムは声を出した。
あたしは、ぞくりと体中に震えが走った。嫌な感じではないと思った。
勿論、男に触られるのは初めてだ。人に触られるのって、こんな感じなのか。
イサムの手が微妙に動いて、先端を擦ると、思わずあたしの声が少し漏れた。
すると、イサムがギュッと胸を鷲掴みにしてきて、痛みが走る。
「痛ッ……!」
「あ、ゴメン……。思ったより、力入っちゃって」
「もう……掴まれたら、痛いわよ。もう少し、優しく」
「ああ、おう」
イサムはおっかなびっくり触ってきて、それでも不思議な心地よさがどこかに蓄積されているような気がした。
心臓の鼓動が早くなって、変な気持ちになってもきている。
あたしだけ触られているのも、物足りない。あたしも、触りたい。
イサムの股間に手を伸ばした。まだお互い立ったままだ。イサムのものに手が触れた。
「あっ、ちょっ、おい……」
「ちょっと、腰引かないでよ。あたしも触る約束でしょ」
カチコチの棒のようなものに触れると、イサムはかなりはっきりした反応を見せた。
すごい。これ、そんなに敏感なんだ。
熱くて、とにかく硬かった。でも、ほんのりと弾力がある。
逆に下の袋みたいのは、ひたすら柔らかい。あたしのおっぱいより、ずっとだ。
不思議な感触で、やわやわいじっていると、イサムがうっうっと呻いてる。
「ねぇ、もしかして、痛いの?」
「うう、いや、痛くはないけど、なんか……」
「なんか?」
「わかんねぇよ、変な気持ちになりそう」
イサムは苦しそうな顔をしながらも、触られるのが嫌だという感じではなかった。
男の子は、この硬い部分を擦ってあげると、気持ちよくなるはずなのだ。
そこまではお父さんの本で理解したが、その力加減まではよくわからない。
気持ち強く擦ったり、弱く擦ったりして、イサムの反応を見極めた。
次第に鼻を膨らませながら、イサムはふぅふぅと唸り声を出しはじめた。
痛そうには見えなかった。これって、きっと気持ちいいんだ。イサムは歯を食いしばっている。
「イサム、気持ちいい? 痛くない?」
「わ、わかんねぇよ。でも、なんか出てきちゃいそうで、怖ぇよ……」
「出て――?」