ハジマリ-13
「そんなに広げて見られたら、恥ずかし――」
あたしですら、そこまで広げて見るなんてことは、ほとんどないことだ。
自分で見ても、きれいなものだとは思えないし、訳の分からないかたちをしていて少し怖い。
だけど、男の子たちは、何故かここを見たがるのだ。
イサムも、ユキちゃんのものを見たくて、水泳の着替えを覗いていたに違いなかった。
オチンチンの扱き方すら知らないのに、それでも見たがるのだから、本能って凄いと思う。
「あ、ここから出てくるんだ」
イサムは唐突にぽつりと言った。あたしは、頭がカーッとなる。
あたしのいやらしい穴から出てくる液体の出処のことを見て言っているに違いない。
イサムに知らずと言葉で責められているような気がした。イサムのくせに。
それでも、穴からどんどん湧き立つのが自分でも分かる。
イサムの鼻息がアソコにかかるのもわかる。あたしは呼吸が苦しくなってきた。
恥ずかしくてドキドキして、この気持ちのやり場がわからない。
「ねぇ、イサム――そこ、舐めて」
あたしはうっかりそんなことを言ってしまっていた。
でも、本音だった。今の恥ずかしい状況を、快感に変換したいと思った。
今なら、自分でするよりずっと気持よくなれそうな気がした。
しかし、イサムは躊躇している。
今はじめて目にした女の子のアソコを口にするのには、きっと戸惑いがあるのだ。
それでも、そんなイサムに気を遣う余裕は今のあたしにはもうない。
「早くぅ――」
あたしは腰をくねらせて、媚びるようないやらしい声でイサムに懇願する。
すると、イサムの顔色が変わって、顔面をあたしの股間に密着させた。
「ひぃ……!」
あたしのアソコに、イサムの顔がくっついちゃってる。
その事実と、アソコに他人の体温を直接感じる感触にあたしは思わず体を仰け反らせた。
しかし、イサムの行為はそれだけでは終わらない。
柔らかいぷにっとした感触を感じた。これは……イサムがキスをしてくれているのだ。
イサムとは唇と唇のキスをまだしていない。
その前に、あたしのアソコへイサムはキスをしていた。その背徳感にあたしは酔ってしまう。
ねっとりとしたイサムの舌があたしのねっとりとした粘膜を舐めすすりはじめた。