ハジマリ-11
「ねぇ、お腹ばっかりじゃなくて、いろんなとこを優しく擦るようにして」
「そ、そうなのか……でも、いろんなとこって」
お腹の手が脇腹にまわり、太ももや内ももにまで回ってきた。
触り方もペタペタではなくて、彼なりの優しさで丁寧に触れてきている。
脇腹はくすぐったくて、声を出してしまった。すると、イサムは驚いて手を引っ込める。
「あン、引っ込めなくて、いいよ。もっと……あの、おっぱいも、触って」
「お、おお……」
イサムの手の平があたしの胸を包み込む。
さっき触られた時は、くすぐったさを感じたが、今はそれとは違う感覚があった。
それは、言葉では少し説明しにくい。
イサムの手の平が微妙に動くたびに、何かが体の何処かに蓄積されて、頭の中がどんどんいやらしくなってくるのだ。
そして、イサムの手があたしの胸の先端を擦った時、思わず声が漏れた。
「ひっ……!」
「どうした? 痛かった?」
「ん、ううん……あの、イサム、ちょっと、いい?」
「ん、何が?」
あたしは、目の前に合ったイサムの頭を軽く抱きかかえて、自分の胸に近づけた。
口で吸ってもらいたい。そうすると、もっと気持ちよくなれるような気がした。
「ねぇ、あの……言わなくても、わかるよね?」
「ん、ええと、口で?」
あたしはコクリと頷くと、目を閉じた。
しばらくして、先端に息が吹きかかったかと思うと、そこがヌラリとしたものに絡みつかれた。
唇と舌と……もの凄くエッチな感触だと思った。
そして、そこが吸われだすとたまらない気分になった。
「あ、ああン、ああう」
自然といやらしい声が出るのはもう止めようがない。頭もボーッとしてきた。
イサムは物も言わずにあたしの乳首に吸い付きながら、もう片方のおっぱいを触ったり、脇腹やお腹を撫でたりしている。
胸の鼓動がドキドキと弾んで、どんどん快感の度合いが加速していく気がした。
太もものあたりに、硬いものが擦り付けられてくる。
目を開けると、イサムがあたしに抱きつきながら、再度ボッキしたおちんちんを腰を振りながらあたしの太ももに擦りつけていた。
イサムもいやらしくなってしまっている。もう気持ちよくなることしか頭にないのだ。
イサムのしたいようにさせていると、あたしの体がゾクリと跳ねた。
いよいよ、彼があたしのショーツの上に――あたしのアソコに手を這わせてきた。