投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

覗き穴
【熟女/人妻 官能小説】

覗き穴の最初へ 覗き穴 2 覗き穴 4 覗き穴の最後へ

秘密の穴-1

 下着に吐き出された粘汁がまだ生臭い異臭をはなっていたのだ。
その異臭が何であるか美奈子は知っている。
「まあ、いやだ・・・」
美奈子は下着を取ると目を背けながら浴室の残り湯で洗い流した。
あのおとなしい次郎さんがこんな事するのだろうか・・・
信じられない、でも次郎しかいないのだ。美奈子は義弟の行為にショックを受けずにはいられなかった。

 翌朝、何事もなかったように振舞いながら朝食を囲んだ。
「次郎、これからは 一郎はいないんだからお前が仕事の合間をみて百姓するんだぞ、美奈子も手伝ってやってくれ」
 舅の義兵はそう言って土建の人夫仕事に早々と出かけて行った。
「次郎さんおかわりは」
美奈子は次郎の様子を伺いながら声をかけた
「もういいです、もう出かけますからご馳走様でした」
やはり昨夜の行為を意識してか何か落ち着かない様子が美奈子には感じられた。
少し視線を逸らしながら次郎は早々に立ち上がり隣町の農協の職場に向かった。

 誰も居なくなった台所で洗い物をしながら美奈子はひとり想いに耽った。
これから先、この家にずーっと後家として生きてゆくのだろうか、まだ私とて若い、誰かいい人見つけてひと花咲かす事だって出来る・・・・
いずれ次郎も結婚すれば私はただの後家、一生舅の面倒をみて老いて行くのだろうか・ 
 美奈子はそんな思いを巡らせながら洗い物を済ませた。
法要の後の整理と一階の男ヤモメ達の部屋の掃除にかかった。
無造作に脱がれた作業着や雑誌、ゴミ箱の整理などいつものように後片付けから進めたのだが、最近義兵の部屋で見るいかがわしい雑誌には手を付けていいものか迷った。

 昨夜のこともあり家の男達がどんな雑誌を読むのかと興味ぶかげに数頁拾い読みをしたのだった。
中には露な男女の絡みの挿絵、また広告のアダルトビデオからオナグッツまで目を覆うほど露骨な写真で満載であった。
男性の性器に見立てたシリコンバイブに美奈子は目を止めた
(イヤラシイわ、こんな玩具・・・)と思いつつカリ高の巨筒に目を凝らした。
  震えます、くねります この一本があなた疼く夜をお供します この玩具の売り言葉である。
美奈子も時折疼く肉体をこんな玩具で欲求を満たせるのなら欲しいと思った。
 しかし還暦過ぎた義兵がまだこんな雑誌を買うのかと美奈子には理解できなかった。
やはり義兵も男である、こんな雑誌を見ながらまだ衰えぬ性欲を満たしていたのである。
 それにしてもゴミ箱に捨てられたテッシュの多さに美奈子も驚いた、まさか自分が義兵や次郎の自慰の対象になっていることなど思いもよらなかったのである。

 その頃この村から県境に抜ける道路拡張工事の立ち退きを迫る保障交渉が続いていた。
夜、集会場に出かけた義兵は県から派遣された職員を交え夜遅くまで交渉が続いた。
義兵は古くなった家屋をこの際、新しくして出来れば美奈子を次郎の嫁にして後を継いでもらいたいと思っていた。
そして遂に保障交渉にサインをしたのであった。

 一部立ち退きは秋、その間の仮住まいを廃屋となった家で過ごすこととなった。。
つい一年前まで住んでいた家は大きな農家である、納屋と隣り合わせに風呂と便所が母屋から離れて建っていた。
 秋までに引越しするためには余り時が無い、義兵は次郎に経緯を説明しながら急いだのであった。

 美奈子はそれから数ヶ月、せわしい思いで一時仮住まいの廃屋に移す事になった。
家からまだ二キロ奥まった一軒家、猿やイノシシが昼間でも出没する、うかうかとひとりで畑などへ行っては気味が悪い所である。
下見に義兵は一人で出かけた、すでに橋の欄干に数匹の猿が義兵の様子を伺っていた。
家の周りをぐるりと回り納屋と風呂場と便所に入り様子をうかがった。
 「おや・・なんだ・・・この穴は・・・」
暗がりの納屋に一筋の光が見えた、風呂場に通じた穴である。
納屋の戸を開けてよく見ると人の手で開けられたと思われる小さな穴である。
義兵は穴を覗いてみた、浴室の様子がよく見える、いつか誰かが浴室を覗くために開けられた穴と思われた。 
 義兵はニタリと不気味な笑いを浮かべた。
その訳はあの美奈子の豊満な裸体をこの穴から覗き見できる事である。
この穴は俺だけが知る秘密の穴だ、仮住まいの暫くの間の楽しみだと思った。
義兵はこの秘めた穴に欲望を掻きたてたのであった。
そそくさと納屋を出ると自転車で家路に向かった。

 もう秋の気配が山郷のそこまで来ていた、美貌の未亡人、美奈子を取り囲む男達の欲望が渦巻いていた。






覗き穴の最初へ 覗き穴 2 覗き穴 4 覗き穴の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前