back to the ground 〜十年後の僕へ〜-8
そう、例えば今、目の前にいる笑窪が素敵な彼女と一緒になっているような僕とか。
どんな未来が待っているとしても。
いつかの校庭はここにあるのだから。
進むことに怖がることなんてない。
きっと僕らは、どこにいたって繋がっていて、気付けばこうして笑いあえるのだから。
大勢の仲間に囲まれて、僕は小さく呟いた、十年後の僕に向かって。
――― 今、行くよ
あとがき
綺麗に書きすぎたかな、なんて印象。
テーマは『郷愁』
スキマスイッチの全力少年のイメージ。(ヒナさんのリクエストでもある)
正直、書きづらかった。半年以上かかってしまった。
理由は簡単。少年時代の感覚を、私がすっかり忘れてしまったから。
でも学生時代の思い出というのは鮮烈で、儚くて、羨ましい。
当時は気付きもせずに好き勝手に生きていた。
あぁ、あの頃に帰りたい。
もっと無茶しとけばなぁ。
なんて一人ごちてサヨウナラ。
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