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透視メガネ
【ショートショート その他小説】

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透視メガネ-2

圭一は永蔵の指示通りメガネをかける。
「ん?特になにも変わりませんよ」
「後ろの壁にある視力検査表を見てくれ」
後ろを振り返ると背後の壁に視力検査に使う表が貼られていた。
英蔵は机の上のパソコンのアプリケーションの一つを起動したパソコのモニターになにやら波状のグラフが現れて刻一刻とその波が変化している。
「あの視力検査表から目を離さないでくれ視力に与える僅かな変化も見逃さないためだ」
「はい、わかりました」
「視力検査表から目を離さずコントローラーのNo.1のボタンを押してくれ」
リモコンのような機器を永蔵から手渡された。
ボタンを押すと1番のボタンのランプが点灯した。
「視力検査表の見た目に 変化はないかね?」
「はい」
「鈴香くん。」
永蔵が声をかけるとパーテーションに区切られた別なエリアから指し棒を持った鈴香が下着姿で現れた。
「ええええええええええええっ?」
鈴香の姿に健一は驚いた。
あまりの事のに思わずメガネをかけ直そうとメガネのつるに手をかけた。
「DATA取りをしてるから、眼鏡を外さないでくれ」
永蔵の支持に健一は、慌ててメガネのつるにかけた手を離す。
鈴香は上下揃いのデザインの白のレースの下着でパンツのレースは、へアの色が透けて見えてる。
「検査をします。これ読めますか?」
指し棒で指し示す。
「こ」
「次は」
「れ」
「これは?」
「は」
「この下は」
「い」
「さらに下読めますか?」
「ん」
「となりのこれは?」
「ち」
「ここは?」
「きです」
「はい、結構です」
鈴香はクリップボードの記録用紙に結果を書き込んでいる。
健の目はその間も下着姿の鈴香に釘付けだった。
『…やべ…たってきた』
健一は興奮を押さえようと考えるが視線は涼香から外せなかった。
「高井くんもういいいよ。」
背後から永蔵の声がした。
鈴香から目を離したくなかったが、鈴香がパーテーションの奥に引っ込んだので仕方なく
再び永蔵の方に向き直した。
「・・・」
健一は目が点になる。
当然予想できたのに下着姿の鈴香に夢中になりすぎてそのことを失念していた。
そう永蔵も下着姿だった。
健一は中年男の汚い下着姿にげんなりするが勃起は一気に萎えた。
まるで意に介してない様子で永蔵は健一に聞いてきた。
「どうだい?感想は?」
「す、すごいです…けど…」
「けど?なんだね?」
「…いえ…あの…下着姿以上は透視できないのですか?」
健一は男の下着は見たくないと言いかけてやめた。


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