隣のお姉さん-6
でも良く考えれば不自然です。理央さんはずっと覗いてたよね、と言いました。その時覗いてたのがバレたならずっととは言わないし、それに初めからスケッチブックを用意してたって事は覗いている事を知っててはじめから俺にメッセージを書くつもりだったって事。理央さんは覗かれているのを知ってて今まであんな姿を俺に見せていたんでしょうか??しかしそんなことを聞く勇気はありませんでした。
「ダメよ?覗き見なんてしちゃ。」
「ごめんなさい…。」
しかし意外な事を言い始めました。
「見たいなら覗き見なんてしないでちゃんと言わなきゃ。」
「えっ?」
「私は昔から隼人くんのお願いは聞いてきたつもりよ?女の子の体に興味あるならいくらでも教えてあげるよ?」
「い、いや…」
そう言われても…。何て応えていいか分かりませんでした。
「私の事覗き見してどうだった?」
「えっ…?えっと…、よ、良く分からないです。自分の体をいじって苦しそうな顔したり…」
理央さんは優しく顔をして微笑んでいます。
「あれは苦しいんじゃなくて気持ちいいんだよ?」
「えっ?き、気持ちいい…?あんな苦しそうな顔してるのに?」
「うん。苦しいほどに気持ちいいの。隼人が思ってる気持ちいいとはまた違う気持ちいいなのよ。世の中には昼間の気持ちいいと夜の気持ちいいがあるのよ。」
「??」
何の事だか分かりませんてした。
「例えば、熱い時にクーラーのかかった部屋に入ると気持ちいいでしょ?それが昼の気持ちいいだとすれば、ベッドの上で自分の体をいじって苦しい顔してる、隼人くんの見てた私が夜の気持ちいい、なのよ?分かるかな?」
「分かるような分からないような…」
正直全く意味が分かりませんでした。でもどうせなら相談したい事があったので思い切って相談してみる事にしたんです。
「あのね、理央さんを覗いてるとアソコがモヤモヤしてきて、その…えっと…いつの間にか勃っちゃってるんです。でもその気持ちをどうしていいかわからなくて、頭がおかしくなりそうにな時があるんです。頭の中には理央さんの夜の姿ばかりが浮かんできて悶々したまま夜も寝れない時もあります。一体どうしたらいいのか分からないんです!」
恥を捨て聞きました。すると理央さんはいつも通りに優しい笑顔を浮かべながら言いました。
「私がその答えを教えてあげるわ…?」
その時の理央さんにはゾクッとする程の何かを感じました。それが、俺が夜の気持ちよさを知るきっかけになりました。