Portrait-19
『お、お願い。これ以上は許されないことです。だから・・・・』
『あの画家に許して私には許さないとは・・・。
ですが今夜は私がホストだ。邪魔をするものもいない。』
―――カラ、カラァァ・・・・・ン
投げ捨てられた絵筆が部屋の角にぶつかる乾いた音。
『まずは先ほどの金賞に対する私からの“ご褒美”を差し上げよう』
『だ、ダメ・・・・ああっ!!』
ソファの上で身体と身体とぶつかりあう気配と音。
そして、
『んはぁぁっっ!!!』
『・・・流石、焦らされただけあって・・・フフ』
『んああ――――っっ!!!!』
『さあエドガーのことを忘れ、私に身を委ねよ・・・・・・・』
『あ、熱い・・・とても逞しくて・・・・ああ、あ、ああ―――――』
――――ギシ、ギシ、ギシ・・・・
ソファのスプリングが断続的に軋み始めたのを確認して、
画家は静かにその場を離れる。