私が欲しいなら-7
電話を切り、少しだけ思い出し笑いをすると、
私はまた画面を翔太のあの画像に切り替えた。
クラスメイトの翔太、仲の良い友達、
そんな無意味な関係性などすっかり忘れてしまったように、
私の指はすでに激しくクリトリスを弄り倒している。
(私を見てこんなになっちゃったの?)
堅く反り上がった陰茎を見つめながら、画面の翔太に問うてみる。
(私を独り占めしたいの?)
カメラモードに切り替え、手を大きく上に上げると、
まるで翔太に見せつけるように、いっそう激しく指をうごかした。
はだけた胸元など気にせず、盛り上がった恥丘に右手を押し当て、
埋めるように中指を動かしながら、目に焼き付けた翔太の陰茎を想い浮かべる私。
小刻みに痙攣する身体、指先に纏わり付く濃い粘液、
私はきつく唇を噛みしめながら、
駆け巡る快楽と共に、あっという間に激しい絶頂を迎えていた。
「…………んあっ 翔太ぁっ」
虚ろな目で翔太の名を呼びながら、おもむろにカメラのシャッターを切る私。
覗き見える胸元、捲れあがったスカート、
大事なところまでは見えていないけれど、
押し当てた右手の隙間からはうっすらと陰毛が見え隠れしている。
膝まで降ろされた下着、頬を赤らめ恍惚の表情、
あきらかにそういうことをした姿の写真を、
私は躊躇いもなくそのまま翔太へと送信していた。
ゆっくりと目を閉じ、荒ぶる息を整える私。
どうしちゃったんだろう、あんな写真送るなんて信じられない。
誰にも言えない秘密の戯れなのに、明らかに顔まで写っていたのに、
どうしても翔太に見せたくて、どうしても翔太に見て欲しくて──送ってしまった。
引かれちゃうだろうか?ばらまかれたりしたらどうしよう?
後先考えぬ愚かな自分の行動を振り返りながら、
けれど、冷めやらぬ興奮の余韻に何度も身体を震わせてしまう。
ピロリロ〜ン
TPOをわきまえない軽快なメールの着信音。あられもない私の姿を見た翔太からの返事。
待ち焦がれてくれていたのか、いつにもまして早い返信だ。
(なんて書いてあるんだろ?見るのが恐いな……)
そう思いながら恐る恐る画面をタッチするも、
そこに書かれた文面を見て、思わず私は笑みを浮かべた。