私が欲しいなら-3
そこに写っていたのはシャツを脱ぎ上半身裸の翔太。
それだけならまだしも、なんとズボンが膝まで降ろされ、
グレーのボクサーパンツが露わにされているではないか。
私は思わずその場にしゃがみ込んでは、食い入るようにスマホを覗き込んだ。
想像以上に引き締まった翔太の身体。
たくましい太股も驚きだが、
なによりその付け根にある大きな膨らみに……否が応なしにも目を奪われてしまう。
身体が熱くなり、明らかに頬が赤く染まっているのがわかる。
高鳴る鼓動を抑えるように胸元へと手を当てるも、
なんだか変な気分になっちゃって、どうにもおかしくなりそうだ。
私はゆっくりとその場に立ち上がると、姿見の前へと足を進めた。
だらしなく胸元をはだけた制服姿の私。
きっと翔太もこうして映り込んだ自分を撮影したのだと思うと、
なんとなく私もまたそれを真似するように、
スカートの裾を握り締めては、ゆっくりと胸元にまで捲り上げてみた。
おろしたての白い下着。結構お気に入りのヤツ。
奥は少し汗ばんでいるけれど──大丈夫、まだ濡れてなんかいない。
私は姿見に映り込んだ自分を見つめながら、そっと右手でスマホを握り締めると、
顔が写らないよう位置を調整しては、カシャリとひと押し、
そのまま勢い任せに自らの痴態を翔太に送りつけた。
ぼんやりとした意識のまま、ベッドに身体を投げ出すも、
思いのほか大胆な行動に、少しばかり後悔を噛みしめる私。
どうしよう、調子にのって変な写真送っちゃった。
誰かに見せたり、ばらまいたりしないよね?
そもそも下着なんてただの布きれで、厚みの違う水着みたいなものだし、
お気に入りの可愛いヤツだし、透ける素材でもないし……
大丈夫、こっちにだって翔太の写真あるんだから!
私は確認するように翔太から送られた画像を開きなおすと、
さっきよりもじっくりとそれを見つめながら、
なんとなく指先で部位を拡大してみたりした。
綺麗な顎のライン、太い首筋に引き締まった腹筋、そして……
私は翔太の股間を見つめながら、ゴクリと唾を飲み込んだ。
おっきいとかちっさいとか、そんなの私にはわからないけれど、
明らかに隆起した局部を見つめながら、その奥に隠された部位を想像しながら、
気がつくと私の右手は、スカートの中へと伸び忍んでいた。