『嘘つきは凌辱のはじまり』-4
膣はとくべつ熱い。
アズマは指を抜いてから、また突いてきた。
じゅぶ
「きゃ」
おぞましい快感が、脳天まで突き上げてくる。
膣から指がいなくなると思わせて、ふたたび入ってくる。
くちゅん
「あんっ」
私の理性じゃ太刀打ちできない──。
くちゅ、くちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ちゃぷ、たぷ、ぶじゅ、ぷちゅ、くちゅ……
「あ、い、あ、あん、ああ、は、は、ふ、うっ、うん……」
私の喘ぎ声と、いたずらな音を、マイクが一つ残らず拾っている。
体の底が抜けるような感覚がきて、一瞬だけ甘えん坊に返ると、私はゆっくり絶頂した。
「あんっ……」
痙攣が一度、
「ああ……」
二度、
「ううっ……」
三度きて、四度目を待っていると、アズマの指がまた私をいじめてきた。
「うう、あ、ああ、だめ、あ、あん……」
彼の指が速すぎて、私はあっという間の記憶の中で、二回目の絶頂を迎えた。
アイスクリームが熱で溶けるような甘い漏れを、膣に感じる。
何かがとろとろと流れ出しているのがわかる。
しかしアズマは、さらに私を逝かせようとする。
「だめ、だめ、ああ、いく、あ、いく、いく……」
自分の体は、いつの間にこんなにエッチになってしまったのか。
三回目の絶頂が過ぎると、あんなに嫌がっていた肉体が、後戻りできないくらいに火照っていた。
「アズマくん、じゃんじゃんやっちゃってちょうだいっ」
隣室のカツラギアキラは、可笑しなポーズでこちらを指差している。
あのアライグマをどうにかしないと、私はほんとうにレイプされてしまう。
私はまだ、アズマに抱きかかえられたままだ。
その状態で彼が移動する。
このスタジオには、備え付けの大きなテーブルがある。
そこに私を寝かせると、彼はいきなり私の股間に割り込んできた。
さんざんいたずらされた陰部に、アズマの舌づかいを感じる。
「あ……やめて……もう……だめ……に……なっちゃ……うっ……」
ミニスカートの中に頭だけを突っ込んで、彼はクンニリングスで責めてくる。
憎たらしいくらいに気持ちいい。
私の穴が、彼を受け入れている。
中にまで舌が入ってくると、しぜんに膣が開く。
「あん、いっちゃう、またいく、いく、いい、いやあ、いくう……」
こんなアルバイトなんて、辞めてやるんだから──。
そう誓いながら、私は逝かされた。
貞操観念ばかり一人前で、体はぜんぜん逆の反応を見せている。
「逝っちゃったことを、もっとアピールしてねっ」
相変わらず、アキラ氏のわけのわからない文句が聞こえてくる。
不意に、自分に覆い被さる影があった。
それがアズマだとわかったときには、彼のペニスはすでにスタンバっていたのだ。
せり上がる黒い物体。
そのスケールの大きさに、私はあらぬ期待をしてしまっていた。
すごい──。
唾を呑み込んで、拒否の表情をつくる。
そこへやって来たのは、全身が粟立つほどプレミアムな快感だった。