投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

仄か
【その他 官能小説】

仄かの最初へ 仄か 31 仄か 33 仄かの最後へ

-32


「ここで一緒に、思い出をつくろうか?」

 応じるわけのない下品な台詞を、延々とささやく男。

 彼女の顔は、耳まで赤い。

 移動をつづける空間の、そのエアポケットで、開花させてはならない蕾が、ほころびはじめている。

「こういうの、されたことないのかな?」

 よしよしと、彼女の性器を撫でる、男の中指。

 クリトリスを掻いてから、彼女の反応を見て、ヴァギナの入り口で指を止める。

「入れるよ?」

 宣告した直後、男の中指が、膣内に挿入された。

「…………あ」

 震える吐息を漏らしたあとに、体をよじる彼女。

 ゆるいジャムのような感覚が、男の指にまとわりついている。

 賞味期限もみじかい。

 すぐに食べてしまわなくてはならない。


仄かの最初へ 仄か 31 仄か 33 仄かの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前