わりと近い未来の俺-6
「あぁっ!んっ 龍二さんっ はぁっ 気持ちいいですっ」
「俺もっ 加奈の中…… すげぇ気持ちいいよ?」
俺はこんなこと言う男だったろうか?
ただ黙々と馴れ合いの作業のように、
腰を動かし快楽を得るだけの男だったはずなのに……
別に加奈を喜ばせるために言ってるんじゃない。
俺が思ったまま、それを伝えたいがために気持ちを言葉にしているのだ。
本当に伝えなきゃいけない言葉は微塵も言えないクセに──な。
「んっ 龍二さんっ う、後ろからも……して欲しい……です」
「ああ、わかった……」
加奈に言われるがまま、ゆっくりと体勢を変える俺。
小さな身体の割りにボリュームある臀部、
俺は最近、このおしりを握り締めながら責めるのが随分とお気に入りみたいだ。
「手……痛くないか?」
「ん、大丈夫です あっ んんっ」
「ほどいてやろうか?」
「い、いいっ このままでっ このまま龍二さんに……犯されていたいの……」
そう言ってはこれ見よがしにいっそう腰を高く突き上げる加奈。
俺がこの体位を好きなのを知っての行動なのか、
はたまた言葉通り犯されるような感じが興奮してしまうのか、その真意は俺にはわからない。
けれど、こんな時にそんな恰好されたら、俺の興奮は一気に頂点に昇り詰めるわけで、
気がつくと思いのほか激しく腰を振ってしまっていた俺は、
あっという間に発射寸前にまで達していた。
「か、加奈っ すまねぇ…… 俺もうっ」
「んっ いいですよ?中にっ 中に全部出してくださいっ」
キュッと膣内を締め付ける加奈。
いつの間にそんな技を……なんて問う余裕も無い。
擦れる陰茎、絞り出されるようなキツイ膣口、
がむしゃらに腰を振る俺は耐えきれず、その速度のまま勢いよく加奈の中へと射精していった。
「あぁっ やっ すごい出てるっ んんっ 龍二さんのがっ はあぁっ……」
膣内で俺の精子を受け止めながら、まるでその刺激に連動するように激しく腰を震わせる加奈。
足の力が抜け、ペタリとベッドに倒れ込むも、
俺はそのまま絞り出すように、しばらく加奈の中で何度も陰茎を擦っていた。