15-3
り「さ、洗いざらい話しな」
て「デカかてめーは」
ま「.....どうする?」
は「どうもこうも.....」
り「悪いようにはしねぇ、全て吐いちまいな」
て「デカかてめーは」
は「りんちゃん、ぜってー言いふらすなよ....」
誠に話したのと同じように、手短に話す。
大人しく耳を傾ける凜子。
り「......なーるほどね。で?」
は「は?」
り「この私に、どうしてほしいと?」
て「何も頼むつもりはねーよ...」
り「あー、またそうやって。暁生くんは私にとっても友達なんだから」
あ「ごめんごめん、遅くなった!」
急な暁生の登場に、背筋が伸びる四人。
珍しい組み合わせの四人を不審に思う暁生。
あ「......どしたの?凜子ちゃんまで」
り「あのねー、誠くんの話」
あ「まっちゃんの?」
り「元くんの妹さんとの目撃談多数って話」
あ「えーマジで?そんなに?」
り「見せびらかすように手を繋いで歩いてるって、私の周り結構言ってるよ?」
は「まっちゃん....」
ま「いやその、あれよ、あのー...」
あ「まっちゃん、案外そういう感じ?」
て「お前硬派ぶっといて...」
ま「あーうるせえ!」
気転を効かせた凜子のおかげで誠が犠牲になるだけで済んだ。
暁生にも全く怪しむ素振りはない。