15-2
「これげんちゃん撮ったの?」
「あぁ」
「写真、うまいね」
「.....そこ?」
「いやー.......これ、そうだよね。あっちゃんの....」
「な?だよな?」
なにやらこそこそ話をしている二人に、誠が加わった。
ま「なになに、楽しい話?」
は「あっちゃんは?」
ま「便所」
て「......あのさ....」
二人は、暁生が戻ってくる前に手短に説明した。
写真も見せたが、やはり誠も苦い顔をした。
ま「....マジ?」
は「っぽくない?」
ま「確かに..」
て「これさ、あっちゃんに言うべき?」
は「そこなんだよ....」
ま「俺、無理だわ...」
て「俺も...」
は「いや、俺もだから....」
り「おいこら野郎ども、何の話だ!」
割り込んで輪に入ってきたのは、凜子だった。
三人は揃ってめんどくさそうな顔をする。
り「なになに?面白い話?」
て「パチンコの話」
り「じゃなんでこそこそ話すのよー」
ま「そりゃさ、出やすい台のネタは極秘事項だからよ」
り「えーっ。じゃ、その写真は?」
鉄弥が手にしていた写真を指される。
一瞬だが動揺してしまった男たちを見逃す凜子ではなかった。