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数学のセンセイ
【教師 官能小説】

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5時間目-8



卒業式はあっけなかった。
良いって言うのに姉貴まで来た。

「禁断の恋、最終日〜」

と、勝手に鼻歌を歌いながら
俺と弥生ちゃんの写真を撮った。


それは・・・
弥生ちゃんと制服を着た俺の最初で最後の、たった1枚の写真となった。


3年前の家庭教師の先生が俺の学校の先生だと知って
親は驚いていたけど
「付き合ってるんだ」という
俺のカミングアウトに親は苦笑いして
「これからもよろしく」と
弥生ちゃんに言った。

さすが、姉貴の親。
これぐらいじゃ目くじら立てないらしい。

まぁ、姉貴の
「智樹があの大学に受かったのは弥生のおかげよ」
というフォローがかなり効いたけど・・・・

「今日で『高校生』って呼ぶのが最後になっちゃったね」
「今度は大学生。か?」

「ううん。もう名前で呼ぶ」
「やっと、同じフィールド?」

「違うよ。自分を律してたの。高校生なんだぞ。って」

「へ〜。恋愛初心者なのに?大人だね〜」

「サルよりはね」

「っっ!姉貴だなっ!」

「智樹。卒業おめでとう」

「ありがと。弥生ちゃん」







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