ヤキモチヨウスケ-5
「メグ……、もういいよ……。マジで出そうだから」
その言葉に口をチュポンと離すけど、しごく手は止めてあげない。
「いいよ、出しても」
ニッコリ笑うあたしとは対照的に、顔を真っ赤にして下唇を噛み締めて苦しそうな顔をしている陽介。
それを見ているとたまらなくあたしの身体も熱くなってくる。
でも。
陽介が欲しくなるけれど、今までのあたしじゃダメなの。
もっともっとあたしに夢中になって欲しいの。
そしてあたしは、右手を動かすスピードを早めながら陰嚢をそっと口に含み、舌で円を描くように転がした。
「あっ……く、マ、マジで止め……」
あたしの髪をクシャリと握り締めながら、天井を仰ぐ陽介。
その手が震え、脚がピクピクしていたから、もしかしたら限界は、すぐそこにあるのかもしれない。
しばらく陰嚢を責めていた口を、再び陰茎に含み、吸い上げるようにしながら、根本からゆっくり引き上げていく。
先端に到達すると、舌先でチロチロと陽介の弱点をじっくりいじめてやりながら、再び根本に向かう時はたっぷりの唾液を含ませながら口の中をペニスでいっぱいにしていく。
それをしばらく繰り返していると、陽介の身体が一つ身震いをした。
「……もうダメだ、出すぞっ!」
陽介はあたしの頭を両手で掴むと、前後に動かし始めた。
喉の奥に陽介のアレがあたって、えずく苦しさで涙が込み上げてくる。
でも、陽介にはもはやあたしを気遣う余裕がなかったらしく、お構いなしにあたしの口の中を犯していた。
そして――。
「っく……!」
突然あたしの頭を掴んでいた手が離れたかと思うと、口の中に走る苦味。口の中で脈打つ陽介の欲望。
陽介があたしの口の中で、初めて果てた。
射精って終わるまで結構時間がかかるんだ、なんて思いながら、口の中にポンプのように送り込まれてくる欲望の塊をしっかり受け止める。
やがて、ペニスが動きを止めると陽介は口からゆっくりそれを引き抜いた。
「メグ、ほら、出せよ」
すかさずローテーブルの上にあったボックスティッシュを手に取った彼は、すぐにあたしにそれをよこした。
あたしはそれを2、3枚まとめて取り出す。
正直、こんな不快なものだとは思わなかった。
喉に張り付くような粘っこさ。なんとも言えない青臭い匂い。濃厚な苦味。
さっきまで喉の奥まで突かれていた苦しさもあって、ジワッと涙が込み上げてくる。
こんなもの、早く吐き出したい。
でも、申し訳なさそうな顔をしてあたしの顔を覗き込む陽介を見れば、他の女の子には負けたくないという対抗心が沸々と沸き上がってきた。
鼻で呼吸ができなかったくらい、もて余していた陽介の果てた跡。
あたしはギュッと目を閉じてから、それを一気に喉の奥に流し込んだ。