ヤキモチヨウスケ-10
濡れそぼった淫口は、いとも容易く陽介の肉塊を咥え込んでいく。
陽介の両肩にしがみついて、歯を食い縛る。
じわりと涙が出てくるのは、どれだけこの時を待ち望んでいたからか。
「ああっ、よ、陽介……!」
「あー、ヤバい……かも」
「え?」
「久しぶりだから、長く持たねえ」
一つになったまま、バツが悪そうに笑う彼は耳元でそう囁いた。
男としては恥ずかしいかもしれないけれど、そんなカッコ悪いとこもさらけ出されるといとおしさはますます膨らんでくる。
だからあたしは目を細めて黙って頷いた。
「早く終わっちゃったらごめんな」
なんて、陽介は舌を出しておどけるけど、すぐに一突きされてしまえばもうあたしに余裕はなくなる。
「あんっ!」
あたしの反応を皮切りに、陽介の顔がオスへと変わっていく。
鋭い視線は真っ直ぐあたしを見つめ、捕らえて離さない。
あたしの身体をしっかり抱き締めながら、互いの舌を貪り合う。
やがてベッドのスプリングが軋み始めると、二人の身体は揺れ始めた。
「あっ、あっ、ああっ……」
ピストンに合わせて上がるあたしの声。
繋がった所はとても熱くて、グチュグチュ音を立てて出たり入ったりする度に身体が跳ねる。
「ずっとお前とヤりたかった。すげえ気持ちいい」
「あ……たし……も……」
「めっちゃ締め付けてくるもんな。メグ、こんなにスケベだったっけ?」
「やっ、違……! ああんっ!」
ニヤニヤしながら、あたしの弱いとこを突いてくる陽介。
あたしの身体を知り尽くしている彼とのセックスは、失神しそうなほど気持ちいい。
ニチャニチャ粘る音がさらに淫らな気持ちを駆り立てて、もっといやらしいことをしたいと、身体が求め始める。
覆い被さる陽介の肩の辺りを甘噛みしたり、吸い付いたりしながら、あたしは腰を浮かし陽介をもっと欲した。
「よ、陽介……っ」
「ん?」
「……お願い。その……、もっと……深く……」
それでもやっぱり恥ずかしくて、語尾が弱くなる。
そんなあたしを陽介はニヤリと笑って見下ろしていた。