ざわめく胸-1
『へぇー、じゃあ胸だけで昇りつめちゃったわ…』
『奈緒ちゃんっ///』
『何よ?』
『でかい声で言わないでよぉ〜っ』
私は今、高校から知り合った親友の、成瀬 奈緒ちゃんの家で寛ぎながら、先日の恥ずかしい体験について語っていた…
『すっごく恥ずかしかったんだから!なんかもう頭真っ白でねっ…///』
『はいはい、気持ち良過ぎたのよねーおこちゃまには…』
『子供じゃないもんっ!』
意地悪に思える物言いも彼女らしいと思えるのは
きっと、言葉の裏に優しさを感じるからなんだろうな…
出会った頃からそう
さばさばしてて、かっこよくて
私なんかと仲良くしてくれるのが不思議なくらい美人で
世話好き
私はそんな彼女が大好きで、だからこんな話まで出来るんだろうし
逆に言えば
彼女だからこそ聞いてくれてるわけで、他の人には絶対に聞いて貰えないほど馬鹿な話だと思う