ざわめく胸-3
『おい、優』
『え?あ、何?』
私はいま彼の…亜季の部屋に来ていた
ぼんやりと考え事をしていた私は、彼の声で我に返った
『さっきから上の空だし、なんかあったの?』
『ううん、何でもない〜』
『ふーん…ま、なんもないならいーけどよ』
いけない、いけない
昼間のことを考えていたらつい…
『?亜季、なに急にくっつい…』
私の言葉を途中で遮るのは、彼の唇
深い深いキス
絡められる舌は
求めるときの合図だ
『ん…はぁ…亜季、いきなりはズルいよ…///』
『いいじゃん…この前の続き、しよ?』
『…っ』
正直、昼間の会話を思うと気まずい
やはり会う度、こういった行為をするのを完璧に拒否しないは、私自身が淫乱だからなのか…
そう思うと何だかやるせない気持ちになった
結局、私もアイツ等と一緒なのかなぁ…
再び、脳裏に浮かんだ記憶に胃がギリッと痛んだ