君と、ホワイトデー-1
君からのお返し
期待していなかったと言ったら嘘になるけど
こんなにも
素敵なものを
貰えるなんて夢にも思わなかったんだ…
それは仕事帰り
彼は休暇を利用し旅行に行っていたから、久々の仕事で嬉しかった
そんな浮かれモードの私が着替えを済ませると
そこには君がいて
心臓が跳ね上がった
『着替え遅いよー』
そう言いながら
君は小さな袋を差し出した
『え…?』
目をぱちぱちさせる私に
ぽつりと呟いた言葉
『ホワイトデー』