黒い恋人-4
「……満足した?このまま家まで送ろうか?」
そう言って車のエンジンをまわす奈美子。
俺はシートにペタリと背中をつけたまま、そっと右手で奈美子の太股をまさぐった。
「こ、こらっ!」
「なに大人ぶってんだよ?こんなになったままで帰れるのか?」
指先をそっと付け根に移動させると、
下着越しでも充分にわかるほど、そこは熱く湿っていた。
「だ、だって…… こんなところじゃ」
頬を染め、太股を擦り合わせながら、黙って物欲しそうな目で俺を見つめる奈美子。
その吸い込まれそうな瞳を見てると、どうにも胸が高鳴ってしょうがない。
「だったら……早くはいろうぜ?」
自分が我慢出来ないからって途中停車させておいて、随分と身勝手な言動だと思う。
けれど、奈美子はそんなこと微塵も気にしていないのか、
ゆっくりとアクセルを踏み込みながら、当初の目的地へと車を進めはじめていた。
学校からは随分と離れた、車でないと行けない秘密の場所。
現実から目を逸らし二人だけになれる暗闇の密室。
部屋に入るや早々に奈美子は服を脱ぎ捨て、
下着姿のまま、ゆっくりと俺の背に抱きついてきた。
「シャワー浴びる?」
「……いいよ別に」
「で、でもっ 私、少し汗臭いかも……」
「そうか?相変わらず良い匂いしてると思うけど?」
そう言って俺は振り向くと、奈美子の耳を軽く甘噛みした。
「はぁっ んんっ そこ、だめぇ……」
そんなの言われなくても知っている。
性感帯なんて言葉じゃ説明出来ないくらい、こんなにも激しく身悶えているんだから。
「このまま……耳だけでイけるんじゃないか?」
「やぁっ 意地悪しないでもっと他の場所も触ってよっ」
随分とはっきりいう女だ。
なんて、俺は奈美子しか知らないんだから他がどうかなんて興味ない。
もともと回りくどい駆け引きなんて性に合わないんだ。
自分で言うのもなんだが、
こうしてはっきりと言ってくれる女の方が俺にはお似合いだと思う。
首筋から胸元へ、ゆっくりと堅く尖った先端に口をつける俺。
ひときわ大きな乳房もいいが、小さく可愛い乳輪の方がわりと俺好みだったりする。
「んっ あぁっ も、もっと…… んんっ そこっ」
俺の髪を掻きむしるように何度も撫でまわす奈美子。
はぁはぁと息を荒げながら、漏れ落ちるなやましい嬌声がいっそう俺の興奮を煽る。