月経タイム 後編-4
ケンジがマユミの中で、いつもに増して激しく弾けた後、マユミは少し涙ぐみながら、上になったケンジの身体をぎゅっと抱きしめた。
「ケン兄・・・。」
ケンジはマユミの頬をそっと撫でた。「マユ・・・、ほんとに痛くなかったか?」
マユミは腕をほどいた。
「うん。大丈夫だよ。」
「俺、おまえが妊娠してたら、どうしよう、ってマジで悩んでた。」
「・・・・うん。」
「でも、今の俺じゃ、きっとどうすることもできなかった・・・・。」
「ごめんね、ケン兄を追いつめちゃって・・・・。」
「おまえのせいじゃないよ。」
ケンジはそっとマユミにキスをした。
「マユ、基礎体温表、つけてる?」
「え?」
「毎日計ってるんだろ?」
「手帳に書いてるだけ。でも明日からちゃんと書こうかな。」
「俺にも見せてくれよ。っていうか、いっしょにつけようぜ。日課にして。」
「ケン兄って、高校生離れしてるね。」マユミはおかしそうに言った。「基礎体温表なんて、普通の男子高校生は知らないんじゃない?」
「学校で習ったことがあるのを思い出してさ、今回あらためて調べ直してみたんだ。」
「そうなんだー。えらいよ、ケン兄。」
ケンジは恥じらったように言った。「マユの身体のこと、おまえ任せにしちゃいけない、って、今回強烈に思ったし・・・。」
「優しいね、ケン兄。」
ケンジはマユミの髪をそっと撫でた。「まだ妊娠の責任をとれない以上、そういうことはちゃんとしなきゃ、って。」
マユミは潤んだ目を何度か瞬きさせた。「ほんとに優しいね。ケン兄。」
「臆病なだけだよ。」ケンジは腰をもぞつかせた。「あ、気持ち悪くないか?マユ。」
「何が?」
「出血してる上に、俺の、その、え、液が中に入っててさ。」
「ケン兄と繋がってるから全然気にならないよ。」
「そ、そうか・・・。」
マユミが小さな声で言った。「って、ケン兄、今日はなかなかちっちゃくならないね。まだ大きいし、びくびくしてるよ。」
ケンジは顔を赤らめた。
「お、おまえをしばらく抱けなかった反動だよ。」
「もう一回イく?いっしょに。」
マユミはまたケンジの背中に腕を回した。
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