月経タイム 後編-3
その夜、マユミがいきなりケンジの部屋のドアをノックもせずに乱暴に開けて飛び込んできた。
ケンジは早々に部屋の明かりを消して、ベッドに潜り込んでいた。そして布団の中で丸まって小さく震えながらくぐもった声で呟いていた。
「ごめん、ごめんよ、マユ、マユ・・・・。」
「ケン兄!」マユミが叫んだ。そして布団越しにケンジの身体を揺さぶった。「始まったよ!始まったんだよ!」
ケンジは布団の中から力なく聞き返した。「何が?」
「今月のあたしの生理、始まったんだよ!今日。」
ケンジは布団を吹っ飛ばして飛び起きた。
「ほ、ほんとか?!マユっ!」
「心配かけてごめんね、ケン兄。大丈夫。妊娠なんてしてないよ、あたし。」
ケンジはマユミの身体を息が止まりそうなほど力一杯抱きしめた。そして何も言わずマユミの口をむさぼるように吸った。マユミの頬に、温かい雫が幾筋も落ちて流れた。
ケンジはそのままマユミをベッドに押さえつけ、彼女が身につけていたスウェットを荒々しくはぎ取り、ブラも、内側に生理用ナプキンの張り付いたショーツも一気に剥ぎ取って、あっという間に全裸にしてしまった。
「ケン兄、だめだよ、シーツ汚しちゃうよ・・・・。」
「マユっ!」
ケンジは一声マユミの名を呼ぶと、彼女の秘部に顔を埋めて、舌と唇で谷間を愛し始めた。
「だめ!ケン兄、血が出てるから、あたし、あ、ああああ・・・。」マユミは慌てた。それでも彼女の身体は、いつになく熱くなっていった。
ケンジは構わずその行為を続けた。そしてしばらくして顔を上げたケンジはマユミの目を見つめて切なそうに笑った。彼の口元は真っ赤な血に染まっていた。
「マユー。」
ケンジはもう一度妹の名を呼んだ。
「ケン兄の口、血だらけだよー。バンパイヤみたい。」マユミは困ったように笑って、焦ってベッド脇のティッシュを数枚取り、ケンジの口元を優しく拭った。
「良かった、良かった、マユ、マユ・・・・。」ケンジは目を真っ赤に泣きはらしてマユミを見つめた。
マユミは申し訳なさそうにケンジの頬を両手で包み込んだ。「ケン兄、きて・・・・。」
「い、いいのか?マユ・・・。」
「大丈夫だよ、今は。でも、ケン兄の、血で汚しちゃうね・・・。」
「構うもんか!」ケンジは叫んで自らの着衣をあっという間に脱ぎ去った。そしてマユミの身体にのしかかった。
「入ってもいいのか?マユ。」
マユミは無言でうなずいた。
ケンジはゆっくりとマユミの中に入り始めた。
「ああ、ケ、ケン兄・・・」マユミは眉を寄せて呻いた。
「だ、大丈夫か?マユ、痛くないか?」
「ちょ、ちょっと敏感になってる。」
「優しくするからな。」ケンジはそう言うと、ゆっくりと腰を前後に動かし始めた。「我慢できなくなったら言えよ、マユ。」
「うん。大丈夫。痛くないよ。それより今はケン兄と繋がりたくて我慢できない。」
「マユー。」
ケンジはまた泣きそうな顔をしてマユミを見た後、身体をぎゅっと抱きしめた。
「嬉しい、ケン兄、ケン兄・・・・。やっとまた抱いてくれたね・・・・。」
そしてケンジは口でマユミの口を塞いだまま、腰をいつもよりもゆっくり、それでも大きく動かし始めた。
マユミの身体が細かく震え始めた。
ケンジの背中を強い痺れが走り抜けた。
「あ、マ、マユ、マユっ!」
「ケン兄ーっ!」