君と共に逝きたい-7
園田の説明をかいつまんでみる。
まず本来ならば死者は、天使の誘導の元で速やかに来世に生まれ変わる手続き、つまり“成仏”をしなくてはならない。
ここでいう来世の生まれ変わりとは、俺達が今いる世界に再び別のものとして生まれ変わることらしい。
俺としては、RPGのような、中世を舞台とした魔法が当たり前にある世界や、はたまたロボットと人間が共存しているような近未来的な世界の人間として生まれ変わって見たかったので、少しがっかりした。
しかし、死者の中には未練を残したまま死んでしまい、なかなか成仏に応じてくれない輩も多いらしい。
まあ、その気持ちはよくわかる。
だが、いつまでも成仏に応じない輩にはペナルティが課されるそうだ。
それは次に生まれ変わるランクが下がる、と言うことである。
死者は、死んでから14日以内に成仏の手続きを済ませると次も人間に生まれ変われる、らしい。
14日以降は人間以外の哺乳類、以後、14日ごとに鳥類、爬虫類、両生類・魚介類、昆虫類、植物……と来て、最終的には菌類・細菌類にまでランクが落ちるそうだ。