月経タイム 前編-1
マユミは机の上に立てていた12月のカレンダーを持ち上げて独り言を呟いた。「もう来る頃かな・・。」そして小さなため息をついた。「毎月毎月やんなっちゃう・・・。」
海棠マユミ。高校二年生。学校では水泳部のマネージャをやっている。
マユミの部屋のドアがノックされた。「マユ、入るぞ。」
「あ、ケン兄!」
マユミはいそいそとドアを開けた。「お風呂、早かったね。」
ケンジはにっこり笑った。「早くおまえを抱きたくて。」
マユミの双子の兄、海棠ケンジ。高校二年生。マユミとは別の高校に通い、水泳部の主力選手として活躍している。中学時代から泳ぎの能力はずば抜けて高く、今も大会では、特にバタフライで必ず上位に入る強者として、近隣の高校でもその名は広く知られていた。
実はケンジとマユミは双子の兄妹でありながら、この夏に一線を越え、身体を求め合う関係になっていた。それから毎日のように二人は夜、こうしてどちらかの部屋で過ごし、そのままベッドで抱き合って眠るのが日課になっていた。
その晩は、マユミの部屋で二人は同じ時を過ごした。マユミは机に向かって、ケンジは床に腹這いになってそれぞれの宿題を済ませ、コーヒーとチョコレートを楽しんだ後、どちらからともなく抱き合い、熱い口づけを交わし、ベッドに倒れ込んでお互いのスウェットを脱がせ合った。
「ケン兄・・・・。」仰向けになったマユミが、覆い被さってきたケンジの目を見つめた。
「マユ・・・・。」そして下着姿のケンジは、またゆっくりとマユミの唇を味わった。
マユミはケンジの背中に腕を回した。
ケンジはマユミのブラを慣れた手つきで外し、現れた豊かな乳房を両手でさすった。そして、乳首を交互に舐め、柔らかく吸った。
「んっ・・・・。」マユミが目を閉じて呻いた。
唇を移動させながら、ケンジはマユミの小さな白いショーツを脱がせた。そして露わになった谷間と、その入り口の愛らしい粒を舌先でくすぐった。
「ああん・・ケン兄・・・・。」
早くも身体中を上気させたマユミが身体を起こした。「今度はあたしの番だよ。ケン兄、」
「う、うん。」
ケンジは仰向けになった。
マユミはケンジに軽くキスした後、さっきケンジがしてくれたように唇を滑らせ、逞しい胸の小さな乳首を舐め、吸った。
「ああ・・・・。」ケンジは熱い吐息を吐いた。
そうしてマユミはゆっくりとケンジの穿いていた黒いビキニの下着を脱がせた。
ケンジのペニスが勢いよく跳ね上がって、先端から透明な液を迸らせた。
「すごい、ケン兄、もうこんなにしちゃって・・・。」
マユミは熱くなったそれを愛しそうに手でそっと包み込んだ。
「マ、マユっ、」
「ケン兄ったら、まだ恥ずかしがってるの?」
マユミはふふっと笑って、ケンジのペニスに躊躇うことなく舌を這わせ始めた。
「ああっ、マユ、マユっ!」ケンジが大きく喘ぎ始めた。
マユの口がケンジのペニスをくわえ込んだ。
息を荒くしていたケンジは、焦ったように起きあがった。マユミの口が離れた。
「マ、マユ、俺、もう入りたい、おまえに。入っていい?」
濡れた口元を拭いながら、マユミはこくんとうなずいた。
ケンジがマユミの身体を優しく抱き上げ、ベッドの真ん中に仰向けに寝かせると、彼女は恥じらいながら両脚を大きく広げた。
「いくよ、マユ。」
「来て、ケン兄・・。」
ケンジはマユミの唾液で濡れそぼったペニスを掴み、そっとマユミの谷間に押し当てた。そしてゆっくりとそれを中に挿入させた。
「ケン兄、いい、いい気持ち、ああああ・・・・。」
マユミが顎を突き出して甘い声を上げた。
「お、俺も。マユの中、あったかくて気持ちいい。」
ケンジは腰を前後に動かし始めた。
「んっ、んっ、んっ・・・。」
二人の身体が次第に大きく揺れ動き始めた。
一人用のベッドがぎしぎしと音を立てた。
「ケ、ケン兄、あたし、あたしっ!」
「も、もうイくのか?マユ。」
「イっちゃう!ケン兄、一緒にイって!」
ケンジは激しく腰を動かした。
「お、俺も、も、もう・・・・。」ケンジは苦しそうに歯を食いしばった。「イ、イく、出、出る、出るっ!」
「ケン兄、ケン兄ーっ!」
「ああああーっ!イくっ!」
ケンジは大きく身体を仰け反らせた。その瞬間、ケンジの身体の奥深くから、マユミの体内に、熱い想いが発射され始めた。
びゅくびゅくびゅくっ!
「あああああーっ!ケン兄ーっ!」マユミは身体を大きく震わせながら叫んだ。
ケンジは身体を倒してマユミの口を自分のそれで塞ぎ、大きく交差させながら、収まりきれない熱さの余韻をマユミと共に味わい続けた。