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黒の他人
【ラブコメ 官能小説】

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赤い唇<前編>-8

「はぁっ…… んっ はぁっ…… ご、ごめんな……さい んんっ」

中腰のまま、龍二さんの上へと座り込んでしまう私。
ビクビクと恥ずかしいくらい腰が痙攣しちゃっている。

「なんで謝ってんだよ?」

「だ、だってっ また私ひとりだけ…… んっ あぁっ!」

龍二さんは不適な笑みを浮かべながらそっと私の腰を抑えたかと思うと、
突然、下から激しく突き上げはじめた。

「んやぁっ!ま、待ってっ まだっ イったばかりだから敏感にっ んんっ」

二度イキ、なんて言葉を知ったのも龍二さんと身体を合わせてから知った言葉だ。
そもそもが連続でイクなど考えたことも試みたこともない。
だって一度イっただけで身体はくたくた、
敏感になりすぎて触ってるかどうかもわからないくらいになってしまうからだ。

「んんっ だ、だめっ ホントに…… はあぁっ」

もちろん本当にイヤというわけではない。
あまりに身体が自分の言うことを効かないため、どこか恐いのだ。

「大丈夫だよ?しっかり俺が抑えててやるから……」

そう言って身体を起こすと、両手でおしりを鷲づかむ龍二さん。
持ち上げるように身体を揺らしながら、深く挿し込んだ陰茎をいっそう奥へと沈めていく。

「あんっ お、奥はだめぇっ……」

お尻の肉を左右にひろげながら、根元が埋もれるくらいまで私の中に龍二さんがはいってくる。
身体を揺さぶられるたびクリトリスが龍二さんのお腹にあたり、
擦れ合うその刺激に私はおかしくなりそうなくらい感じてしまう。

「やっ ま、またっ んんっ い、イクっ!イっちゃうっ……」

ガクガクと腰を揺らしながら、再び得も知れぬ快楽に突き落とされる私。

膣内で果てたのか、クリトリスで果てたのかさえわからない。
両手で龍二さんの身体を抱き締めるも、身体の力が一気に抜け落ち、
まるで陸に打ち上げられた魚のように、意識無く何度もその身を跳ね上げていた。

「んっ んんっ やっ 震えがっ 止まらないよぉ……」

恥ずかしさもさながら、自制の効かない身体に戸惑う私。
けれど龍二さんの唇がそっと私に重ねられるや、
まるで魔法をかけられたように、
いつの間にかゆっくりと身体の震えが収まっていくのがわかった。

「ばかっ、締め付けすぎなんだよっ 危うく俺までイキそうになったじゃねぇか」

「だ、だって……」

自覚がないのだ、そんなこと言われても困ってしまう。
けれど、私の身体で龍二さんが感じてくれるなら、
私が気持ちいいことで龍二さんもまた気持ちよくなってもらえるなら、
それは私にとって、このうえなく幸せなことだろうと思ってしまった。


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