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黒の他人
【ラブコメ 官能小説】

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赤い唇<前編>-3

「お?制服に黒のパンティなんてわかってるじゃねぇか?」

「やっ こ、こんな明るいとこで……」

私は慌てて隠そうとするも、あっさり阻止されてはその手を腰の上に抑えつけられた。

「これって一緒に買いにいったヤツだろ?」

「…………は、はい」

「なかなか似合ってるじゃねぇか?」

「あ、ありがとう……ごさい……ます」

やだ、すごい恥ずかしい。
似合ってると言われたのは嬉しいんだけど、そんなにマジマジと見られたら……

「うん?どうした、もう股布あたりが湿りはじめてるみたいだぞ?」

「やぁっ い、言わなくていいですっ」

そんなの言わなくてもわかっている。
見られたからじゃない、キスされた時からずっとこうなのだ。
私の身体が感じやすいから?そうじゃない、龍二さんのキスが上手だからだよ。

考えれば考えるほど、身体が熱く火照りはじめているのがわかる。
触られてもいないのに奥からは熱い蜜が溢れ出し、
はやく触って欲しいといわんばかりに淫らに腰が動いてしまう。

「どうした?触って欲しいのか?」

欲しい。早く触って欲しい。
でも、そんなことどうやって伝えればいいの?

そんなこと言ってたら、いまさら何を恥ずかしがっているのかと不思議がるかもしれない。
それほどに、こうして龍二さんと身体を重ねるのはもう数え切れないほどだ。
でも、何度抱かれても自分からはうまく言えない。
だから、いつも私はこうして黙ったまま龍二さんの命令を待っているのだ。

「言えないのか? ……なら、せめて自分で指さして教えてみな?」

案の定、業を煮やした龍二さんが私にそんな指示をだす。
そっちの方が恥ずかしいんじゃないのと思われるかもしれないけれど、
私にとっては言葉にするほうが何倍も恥ずかしい。

そっと手を股間に当てがいながら、指先で秘部を指し示す私。
このまま自分の指で慰めてしまいたい。
そんな欲望を必死で堪えながら私は、まるで見せつけるようにそっと下着を横にずらしていった。

「相変わらずすげぇな?びっしょびしょだぜ?」

そう言いながら指先で私の割れ目をなぞる龍二さん。

「見てみろよ?こんなに糸引いてる……」

私は薄目でその指を見た。
恥丘の向こう側、龍二さんの指先と私の秘部がねっとりとした一本の糸で繋がっている。

恥ずかしさにギュと目を閉じ唇を噛みしめる私。
そんな細く頼りない糸じゃなくて、
もっと太くてもっと硬い龍二さん自身と──はやく繋がりたい。


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