赤い唇<前編>-2
「やぁっ し、シワになっちゃうから……」
「クリーニングに出せばいいだろ?」
「この歳で持っていったら…… あっ 変に思われちゃいますよっ」
「いいじゃないか?その通りなんだからさ……」
そう言うといつの間にか龍二さんの手は制服の中に忍び込んでいた。
「あぁっ んんっ」
「ノーブラ女子校生ってのは…… 実在するのかな?」
意地悪くそんな事を耳元で囁く龍二さん。
多分こうなるとわかっていたから、ブラなんてはじめからしていない。
でも、そう言うときっと龍二さんは、
こうなって欲しいと望んでたんだろ?なんてまた意地悪を言うに決まっている。
私は唇を噛みしめ黙秘した。
龍二さんはそんな私を見てくすりと笑うも、おそらくすべてを見透かしているのだろう。
素肌に制服なんてすごくいけない事をしている気がして──とても興奮した。
指先が先端に触れるたび、焦れるように身体が疼きはじめているのがわかる。
「んっ 龍二……さん」
両手で龍二さんの身体を抱き締めながら無言でなにかを訴える私。
ちゃんと言えっていつも怒られるんだけど、
言わなくても龍二さんは私のことを全部知ってくれているから……
「あんっ んっ ん……あぁ……」
ピチャピチャといやらしい音を立てながら、唇を割って龍二さんの舌が這いよる。
上顎を舐められるたび、言葉にあらわせないほどの刺激が全身を襲い、
気がつくと私の手は、無意識に龍二さんの身体を撫でまわしていた。
ごつごつしたおおきな身体。
本人はプロレスラーみたいでイヤだなんて言ってるけれど、
私はこの、まるで彫刻のように美しく締まった身体が好きでたまらないのだ。
「んんっ あぁっ……」
耳たぶを甘噛みしたかと思うと、そっと首筋へと舌を這わせはじめる龍二さん。
捲れあがった制服から、突起した乳首が見え隠れしていた。
「り、龍二さんっ んっ べ、ベッドに……」
耐えきれぬ私は思わず自らベッドへと誘ってしまう。
はしたない。これじゃまるで、その先を待ち望んでいるみたいだ。
そっと身体を起こし上げる龍二さん。
私もまたつられて腰をあげるも、ふいに身体を反転させられたかと思うや、
背中を押され両手をソファの上につけさせられた。
「足を…… もっとひろげろよ?」
前屈みの状態のまま、言われた通り両足を大きくひろげていく私。
必然とあがる腰を見て、大きな手の平が私のおしりを撫で回しはじめた。
「相変わらずいいケツしてんなぁ……」
「やだっ き、気にしてるんですからっ」
「なんでさ?褒めてるつもりだぜ?」
「だ、だって……」
大きければ大きいほどいい!なんて男性はよく言うけれど、
胸はまだしもおしりが大きいなんて、女にとってはあまり喜ばしく思えない。
「俺は気に入ってるんだから…… それでいいだろ?」
「でもっ あ、やぁっ……」
そう言って龍二さんは、ひとしきり私のおしりを撫でまわしたかと思うと、
ゆっくりと制服のスカートを腰まで捲り上げていった。