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花びら
【青春 恋愛小説】

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-6

「私、依田幸祐にあったよ。」

「マジ!?どこで?!いつ?!」

「昨日、公園で。」

昨日の出来事を話すと、真樹は驚きつつも

「それ依田くんファンの子知ったら、すごいことになるよ。」

「話変わるけどさ、やっぱ私だめかも。」

「だめって、なにが?」

「智史。最近熱が冷めたっていうか、最初から好きじゃないっていうか…。」

「ほんとに話変わるね。ってかそんなので付き合ってたの。」

「告白されたとき、好きじゃないっていったの。それでもいいから付き合ってっていわれて、そのうち好きになるかなぁ。とか思ったんだけどやっぱ無理だ。私、最低かな。」

「んー。でも、好きじゃないって言ったんだよね?」

「うん。」

「じゃ、しょうがないね。どうせ、まだ忘れられないんでしょ?初恋の彼のこと。」

「いつになったら、忘れられるんかな?もう、21だよ?」

「自分から会いに行っちゃえば?その彼、どこに住んでんの?」

「引っ越したのは、アメリカ。今は知らないけど。」

「はぁっ?!アメリカ?!」

「ほんと。信じられないよね。私、幸祐が引っ越すってしったの一週間前だよ?アメリカとかもうあえないじゃん。」

そうだ。幸祐はいつだっていきなり、変なことを言い出すんだ。
どうせ、そんなの嘘って思っても、幸祐はなんでも本当にしてしまうんだ。

「ごめん。…って幸祐?初恋の人って幸祐っていうの?」

小さくうなずく。

「ははっ。まさか、依田幸祐じゃないよね?名字は?」

「知らない。」

「え。何で知らないの?幼馴染でしょ?」

「家も知らないし。学校もちがかったの。公園で一緒に遊んでただけで。」

「そうなんだ。」

「うん。でも、あいつはちがう。あんな背高くないし。顔だって女の子みたいでかわいかったもん。」

真樹はどこかを見つめている。

「ん?真樹?どしたの?」

「佐奈。後ろ。」

後ろを振り返ると、そこには、依田幸祐がいた。


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