投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

花びら
【青春 恋愛小説】

花びらの最初へ 花びら 2 花びら 4 花びらの最後へ

-3

あの会話から、一週間くらい後。

私は、大学で講義を受けていた。
私が通うこの大学は、かなり自由だ。
まぁ、他の大学がどうなのか知らないけど。

この部屋の後ろにある箱に
名前を書いた紙を入れれば、出席となる。

今は、7月。涼しいからということだけで、ここに来てる人もいる。

私は、ちゃんと真面目に受けてるからなー。
えらいぞ。私。

はぁー。眠い。

などと考えてると、後ろから肩をトントンと叩かれた。
少し驚きつつも後ろを振り返ると。

「ノートの切れ端でもいいから紙くんねぇ?」

と、男子生徒に声をかけられた。
慣れなれしー。とか思いながらも、ちょうどメモ帳がおいてあったので、一枚切って渡した。

「お、サンキュー。」

言葉遣いは悪いが、会ったことあるかな?なんて思う子供のような声。
顔は見なかったが、隣に座っていた真樹が

「あ、佐奈。今の依田君だよ。」

依田…?依田幸祐?
この前話してたかっこいい人か!

「あー、顔見とけばよかったー。」

「え。見てないの?」

「声だけ聞いた。顔見てない。」

「うわー。もったいないことしてるね。あんた。」

ピッピピロピロッピ♪
私の携帯の着信音がなった。
画面に映ってる名前は、金井智史。

「あ、そうだ。今日三時から智史と約束してた。」

あぶねー。忘れるところだった。

「三時って。うわ!今もう2時55分だよ!?」

「マジ!?やばっ!ごめん真樹。行ってくる!」

小さく手を振りながら、真樹は苦笑いで送り出してくれた。



花びらの最初へ 花びら 2 花びら 4 花びらの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前