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花びら
【青春 恋愛小説】

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-2

ピトッ

「ふぁっ!?」

頬に冷たいものが当てられ、変な声を出してしまった。
それを当てた犯人は。

「いい加減やめてよ真樹!」

犯人…藍田真樹は腹を抱えて笑っている。

「どうも、すみませんでしゅた。」

「全然反省してないじゃんかー。結構冷たいんだよ?これ。」

「ごめんって。いいじゃん買ってきたんだから。」

「はぁ…ありがと。」

真樹はいつでもいい加減だ。

でも、とてもかわいい顔をしていて、背が高くて
性格もいいことから、今まで付き合ってきた人も多い。

真樹は、私の隣に腰を下ろした。

「そういえば、金井君とはあれからどうなったの?」

「あー。智史ね。特に変わりは無いけど。」

金井 智史とは、私の彼氏。
スポーツ万能なわけでもなく、かっこいいわけでもない。
普通の男の人だ。

「てか、なんで今回は金井君なのよ。」

{なんか、私がいっぱい付き合ったことあるみたいに言うなぁ。}

「でもさ、今まで付き合ったのって、全部かっこいいし、人気ある人じゃん。金井君って悪いけど、そういう人じゃないよね?」

「まぁそうだけどさ。一緒にいると、落ち着くし。楽しいし?」

「あっ。そういえばさ、依田幸祐ってしってる?」

「知らない。誰?それ。」

「一週間くらい前からこの大学来てて、めっちゃ女子から人気らしいよ?顔かっこいいし、スタイルいいし。引っ越してきたんだって。」

「へぇー。幸祐か…。」

幸祐ってまさかあの幸祐じゃないよね。
そういえば、私幸祐の名字知らないんだよなぁ。


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