里美 第7話-14
「おいしかった!たいちゃんの好きよ…」
里美は口で全部舐めとりきれいにしてやってから、パンツとズボンを履かせた。
「す…すみません。。。あの…早くて。。。。」
太一が恥ずかしそうに言った。
「そんなことないよ。大丈夫!」
初々しい言葉に、里美は何故か母親の気分になって言った。
それから立ち上がると、階段の上に視線を送って、ウィンクした。
その途端に覗き見していた子供達はビックリした様に、大慌てで上へと駆け出して行った。
「どっ!どうしたんですか?見られていたんですか?大丈夫ですか?」
慌てた太一がガバッと起き上がると言った。
「平気よ、小学生くらいの子供が今下りて来てたみたい、見られてないから大丈夫よ」
里美は笑って言った。
名残惜しそうな太一に、軽くキスをすると送り出した。
少しして、デパートを出た里美の見上げた先に高く青い空がビルの谷間に広がっていた。
次章に続く