男友達と素顔の私-2
「あぁっ!こんなことならもっと千佳のおっぱい揉んどくんだったなぁ!」
「ふんっ スケベ!そんなことばかり言ってるから振られるのよっ」
「ほざけナイチチ!」
「ばっ ざけんなっ!ありありだっつーの!」
そう言って私はシャツを下に引っ張り胸を強調させた。
「はっ 所詮は寄せてあげた偽チチじゃじぇねぇか」
「に、偽チチじゃない!ふんわり柔らか天然ものよっ ばかっ!」
大樹の幼稚な煽りに顔を真っ赤にして反論する私。
駄目だ、随分とまだ酔ってるみたいだ。
「へっ!なにがふんわり柔らかだよっ 筋肉かと思うくらい堅かったじゃねぇか」
「そ、それは多分ブラのワイヤーがっ」
「ほれみろ?やっぱ偽チチじゃんか」
「ぐぬぬ……」
憎たらしい顔とやらしい手つきで私を小馬鹿にする大樹。
いつもなら適当にあしらえるはずなのに、今日に限ってはなんだかとても悔しい。
私はテーブルに置かれたビールを握り締め、
またもや一気にそれを飲み干すと、
両手を背中にまわしては、おぼつかない手つきでブラをはずした。
「ほらっ!偽チチじゃこんなに形でないわよっ?」
勢い任せにブラを抜き取り、無造作に床へと投げ捨てるや、
背中を反らし見せつけるように胸を張る私。
くっきりと盛り上がったふたつの山、先端が少し強調されて恥ずかしい。
口に含んだビールを飲み干したからだろうか、ゴクリと大樹の喉が鳴ったような気がした。
「ま、まぁ…… 形はそんなに悪くないかもなっ?」
「ふん、どうせ柔らかさが重要なんでしょ?ほら、触ってみなさいよっ」
私はすっかり酔いがまわってしまっているのか、
自分がなにを言っているのかよくわからなくなっていた。
「ば、ばかっ、酔っぱらってんじゃねぇよ」
「酔ってなんかないもん!いいからほらっ 事実だって証明してあげるんだからっ」
すっかり引っ込みがつかなくなった私。
そんなこと証明したからといってなんになるというのやら。
「ったく、無いものは無いに決まって…… お?ほほぉ、これはなかなか……」
「……ど、どうよっ ふんわり柔らかでしょっ」
服のうえからそっと私の胸を鷲づかむ大樹。
たしかめるようにゆっくりと五本の指が蠢くや、不覚にも私の身体はビクンと反応を示してしまった。
それを見て大樹はわずかに指の力を緩めたものの、
けれど、指先は変わらず蠢いていたまま、ひとつひとつが独立しているかのようなその動きは、
まるで、私の気持ち良い場所を少しずつ探し当てているようにさえ思える。