鉄マン-11
マヤヤの背中から後光がさしているかのように見えてきた。伝説の萌神、マヤヤ…。お目にかかれただけでも光栄だが、それよりも驚きのほうが大きい。
「で、でも何でマヤヤ様が俺達の前に…?」
連れ込んだのが偶然マヤヤ様だった…まず考えにくい。初めから自分達に連れ込まれるつもりだったとしか考えられない。
「武ちゃん以上のレイパーはいるのかなって思ってね。R4の実力はどんなもんか興味あったのもあるし。武ちゃん以上のメンバーがいたらレイプされてもいい…っていうか、レイプされたいとさえ思ったんだけど、残念ながら役不足だったわ?」
「アニキ以上のレイパーなんて誰もいないっすよ…」
田口はお手上げ状態的な顔をしながら言った。
「でもマヤヤ様、今は何を??」
「ん?警察よ?」
「け、警察!?まさか俺達を逮捕しに…?」
「そんなつまんない事しないわよ。むしろ私が指示した気に入らない女をレイプしてもらいたいぐらいだわ?」
「へっ…?」
「だいたい別に警察に戻るつもりはなかっのよ。でもさぁ、ほら、私は警察の中じゃ婦警拉致強姦事件の被害者とされてるから、警察も色々優遇してくれるのよ、気を使ってさ〜。保証的な意味合いもあるんだろうけど、給料倍で再就職しないかと話があってね。コンビニでのバイトではなかなか生活が苦しかったから戻って稼ごうかな〜、みたいな!アハハ!」
「そ、そうなんてすか…。」
完全に萌え系から脱却したようだった。目の前にいるのは悪女そのものだ。
「それに武ちゃんの可愛い子分達が捕まっちゃいけないからね。危ない事があったら私が助けてあげるわ?」
有り難い話だが何を考えているのか良く分からない。
「それよりさぁ、どうしてくれんのよ、こんなビリビリにしちゃってさぁ?帰れないでしょ?おい高田!今すぐ服を調達してきなさいよ!」
「す、すみませんでした!!でももうこんな時間じゃお店は…」
「はっ?私をこのままのカッコで帰らすつもり…?店がやってなければそこらの家に忍び込んで盗んでくるなり何なりして調達しなさいよ!ほら行け!」
高田の尻を蹴飛ばす。
「は、ハヒィ!!」
高田はとにかく倉庫を飛び出し服を探しに街を走り回った。
「フフフ、これから色々面倒みてあげるからね、徹ちゃん…?」
「は、はい…。」
何故か悪寒が走った。突然伝説の中から戻ってきたマヤヤの真意とは一体何なのであろうか…。見違える程にセクシーないい女に変貌を遂げたマヤヤ。レイパー達の間では萌神と呼ばれるマヤヤ。萌神君臨…、またこの街が賑やかになりそうだ。