鉄マン-10
神をメロメロにさせたマヤヤ。神である武史を本気にさせ、しかも忽然と姿を消したマヤヤ。武史を崇めるレイパーの間では伝説の女的存在だ。そんなマヤヤがいきなり目の前に現れた。2人がビビらないはずがない。
「ほ、本当にマヤヤ様…ですか?」
すっかり毒気が抜けた顔で聞いた高田。
「私がマヤヤじゃなかったらいったい誰がマヤヤなの?」
貫禄がある。しかしマヤヤは萌え系なはず。その貫禄に違和感を覚える。
「あの…、マヤヤ様って萌えキャラじゃなかったでしたっけ?」
恐る恐る聞く。
「そうだったわねぇ…」
マヤヤは遠くを見つめるような目で話し始めた。
「武ちゃんの前から姿を消してから、私は血のにじむような努力をしてきたわ…。あんなおっきいオチンポでガバガバになったオマンコを世界一締まりのいいオマンコにする為に毎日つらく厳しい毎日を送ってたわ…。苦しかったぁ…。いくら鍛えてもなかなかキュッて締まらなくてねぇ…。それでもガバガバな女になるのが嫌で寝る間も惜しんで鍛えまくったわ…。戦場で銃弾が飛び交う中、オマンコにマシンガンを突っ込まれた事もあった…。」
「はっ…??」
「捕虜になって、外人のでっかいチンコでまたガバガバになるのが嫌で逃走して逃げ込んだ山奥でツチノコがオマンコに入ってきた事もあった…」
「つ、ツチノコ…?」
「それでも必死で生き延びて太平洋を泳ぎ切り日本へ帰ってきた…」
「た、太平洋を…泳ぎ切った…?」
「そして西表山猫との戦い…本当に厳しかったわぁ…」
「…(い、イタイ人なのかな…?)」
どう考えても頭がイッてしまってるとしか思えない。
「そしてとうとう手に入れた究極の締まりのオマンコ。私は東シナ海を泳ぎ戦場へ戻り、屈辱をうけたマシンガンをオマンコでへし折ってやった。現地で私はIRON MANkoと呼ばれその争いを止め救世主となったわ…。」
「マジっすか…?」
マヤヤは田口の頭をひっぱたき言い放った。
「マジな訳ないじゃん!早く止めろっつーの!!」
「い、痛てっ!す、すみません!!」
もはやマヤヤだろうがマヤヤでなかろうが恐れをなした2人。
「まぁ、何よりこうしたほうが一番信じられるんじゃん?」
マヤヤはスマホを取り出し電話をかける。
「あー、武ちゃん?今ね、徹ちゃんと一緒なの〜!かわるね?」
マヤヤはスマホを渡す。
「もしもし…。あ、アニキ!!ご無沙汰してます!!」
電話の向こうは疑いようがなく武史だった。あまり無茶するなよと言われ恐縮しながら少し会話し、最後にこう言われた。
「マヤヤの言う事だけはキチンと守れよ?」
と。大きく頷き電話を切った。
「ま、マジでマヤヤ様なんですね…」
「うん。」
もう疑いようがない。目の前にいるのは完全にマヤヤだった。