投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

246
【青春 恋愛小説】

246の最初へ 246 70 246 72 246の最後へ

12-5

「うん。俺ね、明日退院だし」

「ほんと?.....よかった....」

「あとは、絢ちゃんだよ」

「うん.....がんばる....誠くんが待っててくれるなら...」

「安心しなさい。学校も、一緒に行こうぜ」

「うんっ...」

「ね、顔見せてよー」

「.....はじゅかし.....あ、噛んだ.....」

「あっはっはっはっ!」

病室に響く二人の笑い声。

誠がいれば、何も恐くない。

絢は、前を向いた。

窓際のサボテンは、天に向かって咲き誇っている。

----------------------------------------------------------------------

あ「なぁ、げんちゃん.......」

は「.......ん?」

あ「泣いてもいいですか....?」

は「...どうぞ....」

て「......俺、一足先に泣かせてもらってます....」

絢の病室のドアの隙間から中を窺う三人の目は、真っ赤だった。

あ「.....ドラマみてぇだ.....」

て「ほんとに.....」

は「.....誠君がイケメン過ぎる件について.....」

あ「ほんと、半端ないね...」

て「見習おう....」

は「そういや、てっちゃんだけなんだな、童貞.....」

あ「あ.....」

て「おだまり....!!」


246の最初へ 246 70 246 72 246の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前