気持ちが溢れるとき…-1
つらいことがあったから…
気持ちがあふれないように壁を作った。
その壁にヒビが入ったから…
壊れないように塗り固めた。
またヒビが入ったから…
厚く厚く何度もかためた。
どこまで厚くすればヒビは入らない?
厚くしてるのにどうしてすぐヒビが入るの?
厚くしてるはずなのになぜこんなにも脆いの?
厚く固めるのも疲れちゃったから…
固めるのをやめた。
ヒビを放っておいたら…
奥から気持ちが漏れてきた。
小さな衝撃を受けるたびに…
溢れにかわった。
閉じ込めた気持ちが奥に有りすぎて…
余りにも壁が厚すぎて…
溢れてくるものがなんなのか分からない。
そんなとき、あなたは言った。
壁を壊そうと…
君の気持ちが知りたいと…
自分が壁になると…
暖かかった。ほっとした。涙が流れた…
あなたがくれた暖かさが壁を少しずつ薄くしていく…
怖くなった…
もしあなたが溢れた気持ちにたえられなかったら…
あなたがどこかへ行ってしまったら…
あなたは言った。
ここから絶対動かない…
全てをうけとめてやる…
楽になって、素直になろう…
あなたを信じる。
あなたを信じたい…
だから…
必ずここにいて…